図解雑学 旧約聖書


旧約聖書 (図解雑学)

旧約聖書 (図解雑学)

内容(「BOOK」データベースより)
ユダヤ教キリスト教聖典であり、イスラム教の誕生にも多大な影響を与えた旧約聖書。今から2000年以上も前にイスラエルの人々によって記されたこの書物は、人類の誕生や信仰の起源、イスラエルの誕生と没落、エジプトやバビロニアアッシリアなど他民族の興亡の歴史を伝える比類なき巨編です。本書では、旧約聖書に描かれた物語を紹介するとともに、そこにみられる矛盾や歴史を深く読み込むことで、旧約聖書が生まれた背景や記述に秘められたメッセージを浮き彫りにします。豊富な地図、イラスト、再現図や概念図も、旧約聖書の世界を知る手がかりとなるはずです。

 やっぱり視覚的イメージがあったほうがずっとわかりやすいので、イラストや図が豊富なのは記憶に残りやすくていいねえ。新約聖書についても似たようなものあったら読もうかと思ったが、同じ図解雑学の聖書は現在amazonで品切れなので、他の図が豊富な新約聖書の本を探して8月中に読めればいいなあ。
「男と女の同時創造」と「男の創造のあと女の創造」の二つの話が創世記に記されているとは知らなかった。前者の方が新しい(紀元前500年ごろ、バビロンで作成?)物語。そうした同じ出来事について違う話が並置されているとは知らなかったが、考えてみれば新約聖書もそういう風に並置されたものだが、そういう作りは旧約から見習ったものなのかな?
 エデンの園から流れた1つの川は4つに分かれたという記述から、エデンの園があった場所はアルメニア辺りではないかと考えられているというのは、ちょっと意外。なんというか、エデンの園ってそういう場所が地球上にあったとは想定できないからなんとなく天上界にあるものだと思っていたよ。いやエデンの東云々というのは聞いたことあるから、地球上に想定するのは突飛なことではないのだろうけど。
 ヨセフ、夢の解き明かしに関しては予言者って感じだ。
「泣くことに彼の声を与える」心で泣いていたのを声でも、説明されればわかるしいい表現だなとは思うが、説明内とちょっとよくわかんない表現だな。
 ヘブライ語の「アーボン」は罪、有罪の状態、罰のいずれの意味にもなる。神はその罪から罰になるプロセスを止められるけど止めない、その意味で紙が罰を下すといえるという説明は少しへえっなるほどと思った。
 モーセ十戒、「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない」というのは、日本語訳のせいもあるかもしれないが、なんか他の神が存在していることを認めているような表現なので、他に神がいないといっているイメージがあったが、それは後代にそう決まったのかな?と思ったが、「バアルの予言者との対決」のところで、イスラエルの神こそ真の神といっているからそうでもないのか。