魔法科高校の劣等生 7
- 作者: 佐島勤,石田可奈
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
横浜で催される『全国高校生魔法学論文コンペティション』。この魔法科高校生徒達の晴れ舞台に、突如謎の武装集団が侵入した。彼らの正体は、『大陸』からやってきた大亜連合軍の魔法師とその機動兵器群。目的のためには市民殺害も厭わない武装軍によって大混乱に陥る中、司馬達也は生徒会メンバーと共に窮地からの脱出を模索する。同時刻。コンペ会場に、最新鋭魔法技術武装集団、国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊が現れる。驚く七草真由美や十文字克人を尻目に、劣等生・達也は戦場の最前線へと向かうよう『命令』を受ける。訝しむ魔法科生徒達の中、「お兄様。ご存分に」「征ってくる」深雪との『儀式』を終えた達也は、ついに、恐るべき“禁断の力”を解放する。
鈴音、平河妹に達也を引き合いに出して発奮させようと努力しており、そうしたことに『まあ、誰が不幸になるわけでもありませんし』(P28)と内心でいいつくろってはいるが、達也のことを「嫌がらせを受けることが、虻蚊にたかられるのと同じ」と評しているが、虻蚊のように思っても、虻蚊と同じように潰せないから結構達也には迷惑かかると思うんだが。
藤林、イラスト初めてかな?よく覚えていないが、思っていたよりも美人だ。そして重っていたよりも少女っぽい見た目だ。
良いニュース、悪いニュースのくだり、ちょっと改変されているが、個人的には書籍版の方がだいぶ好きだな。
十三束、思っていたよりも子どもっぽい容姿で身長も低いな。レンジ0という呼び名があり、近接戦闘も得意そうだから、マッチョのイメージはなかった(仮面とかかぶっている時点でw)が、スレンダーな男前で身長が高いイメージがあったから結構意外感のある外見だ。
核融合炉、前にも書いたが魔法使っていると、キャスト・ジャミングというものがあるのでは、ちょっと危ないのではと素人考えでは思うのだが、そういうところも考えて将来的に見込みがあると考えているのかな?というか、3・11以前の物語だから、それ以前ならともかく、それ以後の視点でみると原子炉自体に懐疑的な目で見ちゃうから、達也とか鈴音とかの目標がどうも技術的にはともかく実用性という意味では疑問視してしまうなあ。
エリカとか魔法科高校の面子、他人を害することを躊躇わないというのは、たしかに一般人から見たら魔法士が不気味な存在と見られていてもおかしくないな。まあ、こうした割り切り好きだけど。まあ戦争が身近な国や地域(や中世とかの昔)ではそうした割り切りは特に違和感のないものかも知れんが。
克人にちょっとした苦言をされても、達也がびくとも揺らがないのが実にいい。案外今でも、ちょっと言われただけでも思い悩むという豆腐ハートなキャラとかいるけど、そういうのは苦手なので。
某大尉の諦念云々の、某大尉って誰だ?なにかのキャラかな?
物事が進まず過激(突飛)になっていることを、『思考が煮詰まったスープになっている』(P170)という表現ははじめてみたが、ありそうで((少なくとも僕は)見たことが)なかった比喩で、誤用されて使用されていた「煮詰まっている」というものとぴったりフィットする表現で実に巧妙な表現で素敵だ。
壬生と桐原のちょっとした会話で、以前突っかかってきた理由も明らかになっているのはいいね。
一条将輝が魔法教会支部へ向かおうとしたときの、吉祥寺との会話は、Web版だともっとお互いの意見がかみ合わぬまま、将輝が拒絶するようにして分かれたシーンだったが、それよりもかなりマイルドになっているなあ。無論よい改変だが。
達也、ムーバルスーツ着用時、顔をかくすためとはいえ、ヘルメットみたいのをかぶっていたのか、どうも戦隊物チックな見た目だな(笑)。といっても、戦隊物は子どもの頃に見たものをまるっきり忘却されている(番組名すら覚えていない上キャラ(何レンジャーとかでも)を一人もいえない)し、好んで見た記憶もないからイメージですが。
司馬の中国軍からの畏称(?)のマヘーシユヴアラ、毎回読み忘れるのでメモがわりに書いておこう。
あと今更かもしれないが、達也の能力って、短時間かつ無音で壊せて修復できるって、ミステリーならアンフェア極まりない能力だね(笑)
あとがきによると8巻の『追憶編』はWeb版よりもネタ明かしが多くなるようなので実に楽しみだなあ。そして、来月号から電撃文庫マガジンで二年生編が連載か。面白そうだけど、ネタバレ回避版で文庫になるときの書下ろしが多くなりそうだし、他に読みたいものもないから、それだけのために継続して買うのもあれだがちょっと迷うなあ。
オーディオドラマは、そうしたのはろくに買ったことないんだが、書き下ろし小説が付くということで今のところ買う予定でいる。