聖者の戦い 小説フランス革命 4

聖者の戦い 小説フランス革命 4 (小説フランス革命) (集英社文庫)

聖者の戦い 小説フランス革命 4 (小説フランス革命) (集英社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
パリの女たちにヴェルサイユから連れ去られた国王一家を追って、議会もパリへ。オータン司教タレイランの発案で、国の財政危機を救うため、聖職者の資産の国有化が検討され始める。自らも高位聖職者でありながら、教会制度の破壊を進めるタレイランの野望とは?一方、革命をともに歩んできたミラボーロベスピエールは、目指す理想の違いから袂を分かつことに…。革命が深化する、第4巻。


 まとめて買わずに1冊ずつamazonで買っているから(もちろん、他のものと一緒にだが)、1冊読了ごとに買っているから、読みやすいのに、微妙に間が空いてシリーズを読む速度としては緩やかに。まあ、そんな早く読み終わっちゃって、第二部(?)が文庫化するときにすっかり忘れていたとかでも困るから、まあいいかな?というか、第二部は単行本が既に出ているかどうかさえ知らないや(笑)。というか、王の処刑あたりまで読んでから、amazonマケプレで買った「マルゼルブ」(だっけ?ちょっと感想を書いているとき今知覚にないからタイトル曖昧だけれど)を読もうと思っていたが、関連年表では載っておらず、まだまだ先のことのようなので、とりあえず文庫化されている期間を読み終わった後、新たに文庫化されないのであれば、そっちを先に読んじゃうか思案中。
 革命をなしたのに、それに反対する言説には「新しい秩序に反する、革命の偉業を台無しにする」として逮捕命令をだしているのは、そういったものへの弾圧は明治政府もそうだけど新しい秩序の構築段階においては、よく見られるようなものなのかね?
 『武力の発動においては、王の方が遥かに穏健だ』(P225)とするミラボーの見解には同意。そりゃ自分一代じゃなくて、普通にやればその後も子孫に王位が譲れるんだから、市民よりも長いスパンで考えられるし、無駄な博打や雰囲気にのっていっちゃう危険性もずっと少ないだろう。