心理学入門 図解雑学

心理学入門 (図解雑学)

心理学入門 (図解雑学)

内容(「BOOK」データベースより)
近年関心の高まっている心理学ですが、心理学とは、端的にいえば人々のこころの謎を科学的に分析する学問です。そのジャンルは幅広く、人間はどのように発達していくのかを研究した発達心理学、事物をどのように知覚・認識し、処理するのかを研究した認知心理学や生理心理学、人々とどのようにコミュニケーションをはかり、社会で生活し、学んでいくのかを研究した社会心理学、そして、心の病をどう治療していくのかを考える臨床心理学…など、多岐にわたります。本書は、この心理学について、その概要をやさしくかつコンパクトにまとめた1冊です。


 心理学って言葉だけはよく聞くが、実際どんなものなのかについてまったく知らないので、とりあえずこうしたわかりやすそうなものを読んでみた。図解雑学、最近わりと読んでいる、というか、今まで全然読んでいなかったが、まるで知識のないジャンルの本を読むとき、こうしたものが有効なことを最近になってようやく気がついた。
 側方眼球運動、質問をしたときに、右を見つめる人と左を見つめる人、左側を凝視する人は空想的、主観的でより催眠にかかりやすいことを発見し、考えるときに目の動きと反対側の大脳半球が活動している。というのは、個人的には当たっているかな(苦笑)、催眠云々はわからんが。しかし、学問でもこうしたものは、どうも偏見なのだろうとはわかっているが、どうしても占いと同程度に胡散臭く見えてしまうのは何故だろう。
 乳幼児時代の記憶、諸説あり、その諸説が書かれているが、個人的には『言語を用いない乳幼児の頃の記憶は非言語的な形で保存され、言語を使う成人はそれを引き出せないからだとする説』(P72)というのが、一番説得力があるように感じる。確かうろ覚えだけど、言語が違うと思い出しにくくなるとか聞くから。
『手段や道具(罰や報酬)を用いて行動が学習されていくことを強める(強化する)ことを、オペラント条件付けと言う』(P87)こういうものって、名称がついていたのか。というか、こうして名称があるとなんとなく仰々しく見えるね(笑)。
「学習性無気力」面白いし、興味深い心理状態。
 この本にも少し出てきているが、どういう名称が正式なものかはわからないが性格理論(心理学)について、「零崎人識」のどの巻だったかは忘れたが、それに哀川潤が言及しているところを読んでから、ちょっと気になっているので、それに関するいい本あったら読みたいと思っている(というか、そういうのを読む前に心理学についてまず読まなきゃと思ってこの本を読んだ)のだが、この本を読み終えて、感想を書くまで結構間があったのにまだ買ってすらいないから買うだけでも早くかっとかなきゃなあ。買ってさえ置けばそのうち読むだろうからね。
 P172-3にある自律訓練法の、ステップ1,2,4,5辺りは普段からすぐ眠れないときにやっていたので、方法としても適していたものとわかって良かったし、自分で勝手にやっていたことが「自律訓練法」にも適っていたということでなんとなく自画自賛したいような気分になる(笑)。
 「ベーシック・エンカウンター・グループ」、10人前後の小グループでのセッション(1セッション2~3時間)というのは、心理学のものなんだ、どうも胡散臭い宗教(今でもこういうものをやっているところがあるのかはわからんが)という印象が非常に強いので、こうしたものがちゃんとした療法(こうした入門に載っているのだから、たぶん)ということがちょっと信じがたい気分だ(笑)。
 印象に影響する相貌という207ページの表、ちょっと面白い。なにかで必要なとき見よう、と思ったが、必要なケースがさっぱり思い当たらない(笑)。
 対人認知、「好き嫌い」の感情に大きく影響され、『たとえば自分が几帳面だと思っている人は、自分が好きになった相手が「几帳面」だと、実際よりも自分と似ていると思い込む傾向がある。』(P208)ほう、そうした心理的な変化あるのか。