ソードアート・オンライン プログレッシブ 1

内容(「BOOK」データベースより)
「このゲームはクリア不可能なのよ。どこでどんなふうに死のうと、早いか…遅いかだけの、違い…」茅場晶彦によるデスゲームが開始されて一ヶ月。この超難度のVRMMO内で犠牲になったプレイヤーは二千人にも及んだ。“第一層フロアボス攻略会議”当日。自身の強化のみを行うと決め“ソロ”として戦うキリトは、会議場に向かう中途で、最前線では珍しい女性プレイヤーと出会う。強力なモンスター相手にレイピア一本で戦い続ける彼女は、あたかも夜空を切り裂く“流星”のようで―。キリトが“黒の剣士”と呼ばれる契機となったエピソード『星なき夜のアリア』、さらに“第二層フロアボス”攻略戦にまつわる、とある少年鍛冶職人の悲哀を描く『儚き剣のロンド』他全三編を収録。

 SAOの攻略過程が見られるということで楽しみにしていたが、結構分厚いのに、今回は2階層を攻略したところで終了か、先はまだまだ長そうだ。あとがきに自ら書いているような矛盾は、まあ、ずっとソロだと淡々としたものになりかねないから物語上の要請で仕方ないものだと思えば、気になんない。ただ、キリトってもっとクールな感じだったから、かなりイメージが、アスナのほうが普通にお姉さんっぽく見える、それもキリトがリアル中二だからしょうがないことだけどさw。たしか、キリトとアスナが出会ったときは、キリトは飄々とした感じだったから、違和感があることは確かだけどさ。
 そしてキリトの妙に自責的傾向は最初っからか、その上でビーターと自ら称し、ベータテスター全体が悪役になるのを防ごうとしたから、今後もずっとこそこそと活動するような感じが続きそうなのがちょっとな。
 
 『女性プレイヤーを見つければ必ず声をかける主義の男プレイヤーにとやかく言うつもりはないが、自分がそう思われるのは真っ平ごめんだった』(P16)今まで出た女性キャラと初めて会うとき、話しかけるのは大概キリトの方からだった気がするがww。
 武器を買おうとするときの値段が、何故29,800とかなんだよw、売るときに若干安く見えて印象がいいというような技法なんだから、買うときは、30,000とかにしたほうが、200の差だけど印象がいいんじゃないか?まあ、茶目(洒落)っ気でそんな値段をつけているのかもしれないが。
 探せば値段的にはそんなに変わらないけど、快適な宿が見つかるというような細かい設定はいいね。
 GJ(グッジョブ)に、アスナが『何の略かはわからなかったが』(P119)というのには?ルビにグッジョブとあったが、実際に発音されたのは、ジージェイとかだったの?それなら、略されてない気がするが(苦笑)。
 「幕間 ヒゲの理由」、急にノリが軽くw、あの自称風間の忍者らはこんなときでもそういうキャラでやっているというのは、ハートが強いな。というか、SAO帰還後にアルゴとの交流がなくなっているのが、この巻のアルゴとキリトとの関係を見たら残念に思えるよ。
 強化試行限度、そういう設定いいなあ。最近ゲームやっていないから知らないんだけど、こういうシステムのもなにかあるのかしら?
 P287の挿絵のアスナの目、こういう虹彩のなかがぐりぐりと円になっているような(表現変ですまないが)イラスト好きかも。
 アスナと一緒にアルゴに会いに行ったときの、アル「ふぅ〜ン」キリ「違うぞ」の省略されているところをキリトが忖度して補完しているのは、たぶん違うと思うよww。
 詐欺のアイディアだけ話したのは、PoHか、しかし金儲けとらんて、本気で他人の心が荒んだり、ピリピリした空気になるようなことが、悪行が本質的に好きな奴なんだな。
 1層2層攻略後に、キリト、ネズハに対する敵愾心を煽っていたダガー使いは恐らく、ラフコフ(今結成されているか知らないが)の人間かな?もし、ネズハが裁かれる様が見たかったのなら、自分で直接は来ずとも手のものを潜り込ませている可能性が結構あるように思える。と思ったのだが、決して楽勝な勝利でなかったし、そんな不和を煽るためにわざわざ危険な場所に出向くか、という疑問点もあるのでその推測は微妙かな?