新約 とある魔術の禁書目録 5

内容(「BOOK」データベースより)
11月。超巨大文化祭『一端覧祭』の季節がやってきた。そんなさなかに、ようやく学園都市に戻ってきた上条当麻。ロシアより勃発した第三次世界大戦を起因とする『対グレムリン遠征』を経て、ついにインデックスや御坂美琴とのほのぼのした平穏な日常が戻ってきた―。そう楽観していた上条当麻だが、意外な人物の登場で、その願いは虚しく霧散することに!?彼の前に現れた最強の『敵』とは?セルフ迷子メーカーなフレメアの保護者となって学園都市内を走り回る浜面仕上や、打ち止め(ラストオーダー)の子守りでキレる平常運転な一方通行(アクセラレータ)、リハビリついでに手料理を作る麦野沈利などなど…学園都市を舞台として、『新約』シリーズは新展開に突入。

 なんか毎回のように、前回どういう話でどういう終わり方だったのかすっかり忘れているなあ。色々な日常シーンが折々に挟まっているので、読んでいて飽きが来ないね、このシリーズで常に戦闘(や事件に関わって何らかの活動をしている)シーンが続くとか戦闘の比重の多いのは苦手なので、個人的にはこの位の日常と非日常のシーンの割合がちょうどいいとなあ。

 買い物のカートを持って、オッレルスの脇を駆け抜ける35ページのイラストはちょっと笑った、というか、上条とオッレルスって結構身長差があるのね。
 幻想殺し、ようやく明かされるか、世界の基準点としての機能、ね、なるほど。
 トール、最初はなんで情報提供をしているのかわからず、上条の迷わないそして直線的に一気に突き進む力を減衰させようとでもしているのか、それとも一度触れ合っておけば、多少切っ先が鈍るとでも観測しているのかな?とも思い、次に敵までSEKKYOをかましてくるようになったかと思ったが、上条が裏切りをいつしてもいいといいながら協力要請をするって中々わけのわからんことに。
 その後結局協力することに決めた上条の「適当なところで裏切るよ」という言葉に「それで良い」と返すのには、そっちのほうが安心するのか?とちょっと疑問に思っちゃった。偽悪的なのか、それともある程度自然に二手に分かれて保険に使おうという腹なのかと思った。
 うーん、それにしてもトールは、上条に成長を促しているように見えなくもないが、何で共闘するよう頼むのかなあ?まあ、他の奴にもらす心配はなさそうで、一番計画に乗ってきそうで、助ける相手の危険性を十分認識していないから、とかかな?今適当に考えたので穴が一杯ありそうな推測だが。まあこの巻を見るに、上条は、誰かを助けることが目的なら(元?)敵でも共闘できるし、素直に煽られてくれるので扱いやすいというのもありそうだ。
 アンチスキルまでが想定内というか、撃った奴はトールが化けているのかと思ったが、想定外の出来事だということは驚きだw、というか物語と直接には関係ないところで死にそうになっているなんて、これで死んだら中々間抜けだったなw
 浜面『あなたが奥歯の噛み合わせを超気にしている事などとっくにわかっているのです』(P86)敏すぎて、ちょっと怖いw、そしてガムで接触不良を起こして、既に黒夜が能力を使わせないようにしたというのは笑える、というかガムでまるで使えないようになるのかよw。
 上条がアンチスキルから逃げ出すときの演技の『うっ!?傷口の奥にいもち病が!……っ?』(P115)というのを見て、いもち病ってなんだっけと思って調べてみたら、イネの病気で人の病ですらねえじゃねえかww
 美琴、またすれ違いか、と思っていたが一応会うことは会うのね、相手に本物の美琴だとは認識されていないけどw。しかし、トールの変身だと勘違いしているからといって、普通に知人の女性の姿をしている人の胸に手を置くか?青少年らしい初心さがないねぇw
 フレンダ、復活には驚いたが、敵として現れていても、最終的に仲間に戻る未来しか見えないwもし本物だとすればだけど。
 そしてラストでは、なんかいきなり「捕食」とかいう物騒な単語が出てきてやばくなってきたなあ、というかなんちうもんを解放しようとしていた(そして、してしまった)んだよ、トール。