そうだったのか!アメリカ
そうだったのか! アメリカ (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/06/26
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
「私はアメリカが嫌いです。私はアメリカが大好きです。そんな矛盾した気持ちに、どう折り合いをつければいいのか。そんなことを考えながら、この本を書きました」―ジャーナリスト池上彰が、自身あこがれと反発をいだく国、アメリカの歴史と現状を、独自の9つの視点からわかりやすく解説する。超大国アメリカを知るための教科書決定版。文庫化にあたり、「オバマ以降のアメリカ」を大幅加筆。
このシリーズ(?)も3冊目、読んだ順番はバラバラですけど。写真がいっぱいあるのがいいよねえ。
アメリカが、宗教国家でもあるという側面は中々実感としては理解しにくい。前にテレビで池上さんが解説してたのをチラッと見た程度とこの本を読んだ程度の知識しかないからかもしれないが。
『「政教分離」とは、政府が特定の宗教に便宜をはからないこと。同時に、特定の宗教の活動を禁止しないことなのです。特定の宗教が政治に関わることを禁止したものでは』(P25)なく、合衆国憲法の起草者は、『宗教からの自由を確立するためではなく、宗教のための自由を確保する』(P25)ために作った。というのは初耳だ。
11月の「感謝祭」は、「メイフラワー号」でアメリカ大陸に渡ってきた清教徒一行の故事にならったもので、冬に多くが寒さと食糧不足で死に、翌年の秋に現地の友好的な先住民を招き、野生の七面鳥を料理して食事会を開いたことに由来する行事。これが、クリスマスに七面鳥を食べるということに繋がるのか、今まで七面鳥はアメリカ大陸のものなのに、なんでクリスマスに食べるのかといつも疑問に思っていたが、そこからか、と何故クリスマスにというのはわからずとも部分的には疑問が解消されたよ。
「見えざる国教」は、ユダヤ・キリスト教なので、「神」は語るが「キリスト」はユダヤ教徒を排除することになるので語らない。キリストなきキリスト教。というか、アメリカって州ごとに憲法まであるのか、今まで制定するのはせいぜい法律くらいまでだと思っていたよ。合衆国憲法ができる前に既に、それぞれの州に憲法があったとあるので、その名残(というには、現実に効力を持っているけど)かな。
「モンロー宣言」の本質は、南北アメリカに手を出すな。とあるのを見て目が開かされたよ。