植物図鑑

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です―。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。レシピ付き。

 この本を原作としたやる夫スレが面白かったので読んだ。いやあ、ストーリーは知っているのに期待以上に面白かった。
 冒頭にカラーで、この本に登場してくる野草や山菜の写真が出ているのはいいね!というか、初見では文庫でカラーページがあるって何事と思った(笑)。
 食べられる植物を摘んでいるシーンも好きだし、食べている場面も実に美味しそうだ、まあ個人的に苦いもの増えてだから実際食べたら美味しいと別として(苦笑)。それに恋愛描写では心地よい痺れを味わった。有川さんの恋愛描写は、やはりお互いのことが好きで大事にしようとしているのが読んでいてわかるから好きだ、それにこの二人とも優しいから穏やかな雰囲気なので読んでいて心地よい。
 車を避ける見切りが甘く轢死した鳩についてのちょっとしたやりとりはがすごく好きだ。
 「料る」という言葉は、個人的にはあまり目にしない言葉だから、改めて考えると他でも一、二回目にしたことがあるようなないような気がするのだが、毎回こんな言葉があるんだと驚いているような気がする(苦笑)。
 イツキが河で手を洗っているというシーンは、そんなに綺麗な河だとは思っていなかったのでなんかちょっと驚いた。
 うむ、なんか2013年に入ってから、たぶんこれが2冊目くらいで約3週間ぶりに本の感想を書いたので、妙に短い感想になってしまったな。まあ、感想のストックが残っていたから、毎日(というかいつも以上のペースでw)更新はしていたけど。