バカとテストと召喚獣 11


内容紹介
キスからはじまる全面戦争? 遂にクライマックス突入!

Aクラスとの勝負に水をさされてしまった明久たちFクラス。しかも今度は二年生vs三年生の試召戦争!?
抗議も虚しく結局三年生に挑むことになってしまった二年生は、各クラス代表で会議を行うことに……。
しかし「卑怯汚いは敗者の戯言」をモットーに勝ち抜いてきたFクラスへの風当たりは厳しく主導権を得られぬまま試召戦当日に――。
「死になさいピッグマン! 」「アキちゃん、お着替えしよ?」まさに勝敗は予測不能!?
遂にクライマックス突入の第11巻!!


 短編集を挟んでいるから本編は一年ぶりだから、前巻までの展開をすっかり忘れてしまっているわ。
 もういい加減暴力をギャグとして扱うくだりには流石に飽きてきたなあ、というかそういうのは元々苦手だったけど、序盤にあった切れのいいギャグも流石にネタ切れ気味なのと慣れてきたのと、いよいよ物語も次でラストということでストーリー進行が優先されるから、ギャグ自体が少なめになったというのもあるのか、笑えるところがなくなってきたなあ。まあ、次で最後なのだから最後まで読むけど。
 そういえば今更といえばすごく今更なのだが、試召戦争中には携帯電話は使えないのかね。まあ、一応学校で授業の一環(?)だから使用不可としているのかな?もしかしたら、とっくの昔に既出の情報かもしれないけど覚えていないわ。というか最初に書いたように前巻の展開さえすっかり忘れているんだからそのような細かいことを覚えていようはずがない(笑)。
 しかし今回は雄二をただの置物か伝令役のように使っているのは非常にもったいないなあ。現場にその場に適した対応をできる指揮権を与えるのは、兵法でも基本的なことだとは思うのだが。まあ、今回は雄二が根本のいちゃもん、というか二年の全クラスの連合軍の和を重視して各々が勝手気ままな行動をとらないようにするためや各クラス代表がギスギスしないようにというの、を気にしすぎて不必要に自制しすぎた結果でもあるが。
 結局総大将の霧島自身が雄二を助けるために独断で行動してんだから、雄二が自制していた意味って結局なんだったんだろう?まあ、その霧島の行動のおかげで雄二がふっきれたんだけど。しかし、雄二も霧島と付き合う覚悟を口に出したか、ラストでは正式に恋人となりそうなのでそれは良かったわ。
 センター試験に準じるのはテスト科目だけで、問題は各学年のレベルに合わせたものというのは、てっきり3年に有利なように同じ問題をしているのかと思ったら、そこらへんは公平なのね。
 しかし、あとがきでムッソリーニは女性に大人気で、人気の順番では次点で秀吉って、そうだったの!このシリーズで誰が人気のあるキャラなのかについては秀吉に人気があることは知っていたけど、それ以外はまったく知らなかったが、ムッソリーニが女性人気で一番というのは意外すぎる!