デュラララ 12

内容(「BOOK」データベースより)
壊れ始めた街、東京・池袋。罪歌で刺され自我を失っていく新羅。そして新羅を奪われた首無しライダーは怪物と化していく。正臣は泉井の手によりケガを負い、杏里の家を訪れた沙樹は彼女を問いつめていく。意識を失っていた門田は病室から消え、セルティの首は人の手を彷徨っていく。誰の意図かもわからず混沌とする池袋で、帝人が手に入れた力とは!?そして戒めを解かけた静雄が、ついに臨也の元へとたどり着き―。

 数日前に気がついたのだが、今月末のメディアワークス文庫の新刊の「オツベルと笑う水曜日」は「デュラララ」と同じ世界観での話のようだ。その情報を知る前から、成田さんの新作だから買おうかどうか考えていたのだけど、それを知って確実に読もうって気になった(笑)。
 このシリーズも割合間が空くから、それまでの展開を覚えているかどうか不安だったけど、冒頭に「間接章」というものを置いてそれまでの話をあらすじみたいに説明してくれているのはありがたかった。
 セルティの馬(コシュタ・パワー)が静男に自分に乗ってもらって、セルティのもとまで連れて行こうとするが、馬には乗れないからといわれて、バイクになるが、バイクも免許がないと拒否されたのには笑った。最後は結局自転車に変貌することによって無事乗ってもらうことに成功した、しかしこの馬、可愛いらしいなあ(笑)。
 矢霧波江、ひどいアラシかたするねえ。個人的にセルティの変貌だったり、帝人の異常の中での感性の「変わらなさ」とかよりもリアルだからか、これの方がずっと怖いなあ。
 鯨木、セルティのこと恋敵っていっているけど、こいつも新羅好きなの!
 静男、落下してくるフォークリフトをショルダータックルかましてはねのけたというのをみると、相変わらず人間の頑丈さと筋力じゃないな!
 セルティと首が再び合体することになるとは!森厳、自由に動いているとろくなことしないな、全く。ただ、このまま記憶を喪失したまま終わるとは思わないから、このえっと今何編だったか覚えていないけど、それが終わるまでに解決するかはわからないけど、いずれ元に戻るだろうと、新羅とセルティの絆や愛があるから個人的には割合楽観している。それよりも、紀田や帝人、そして園原といった高校生組の話が無事に落着するかどうかのほうが不安だ。
 あとがき、本編中のどこかに「オツベルと笑う水曜日」とリンクしている部分があるかもと書いてあるが、「オツベルと笑う水曜日」のメディアワークス文庫内の内容紹介の文を見ると、主人公が乙野辺ルイとあるから、リンクしている部分は9章冒頭にテレビで流れているニュースの中に、「乙野辺尊」という人名が出てくるから、そこかな?まあ、「オツベルと笑う水曜日」本編を見るまでは、その人物がどういう人物なのかとか、このニュースはどんな意味かはまださっぱりわからないけどね。