6月に読んだ本のまとめ

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
読んだページ数:8076ページ
ナイス数:105ナイス

文庫 人間の性はなぜ奇妙に進化したのか (草思社文庫)文庫 人間の性はなぜ奇妙に進化したのか (草思社文庫)
読了日:6月30日 著者:ジャレド ダイアモンド
四畳半王国見聞録 (新潮文庫)四畳半王国見聞録 (新潮文庫)感想
森見さんの阿呆な大学生たちの話は好きなのだが、今回はいつもより若干後ろ向きというかテンションの高くない、いつもの阿呆全開のノリの方が個人的には好きだな。「蝸牛の角」の冒頭で「四畳半神話大系」の「私」、小津、明石さん、樋口師匠の4人が思いがけず登場、彼らの会話が少しだけでも見ることができるのは嬉しい!「大日本凡人會」無名氏が善行を積もうとしたことで退会になったのは方向性の違いだからいいとしても、脱会した彼が部屋から退出した後、凹氏が彼を案じてポツリと「立ち直ってくれるといいな」と言っているのには笑う。
読了日:6月29日 著者:森見 登美彦
オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)感想
乙野辺のイラストはいいね!乙野辺が過去にマスコミ連中へ復讐したエピソードは実に爽快!最後の黒幕らの末路は自業自得だが、乙野辺が濡井村の行動を察していただけならともかく、自分で動かしているからどうもモヤモヤ。まあ、そういうところが彼女が「悪人」であるゆえんなのかな。しかし、喜佐は家族を護るために色々と力を付けたが活用できずにいたところ、善人である乙野辺の義母から頼まれたから、乙野辺を護ろうと決心するのは彼らしいが、まさか頻繁に戦闘力が使われる事態が起こるとは皆目見当がつかなかったろうな(笑)
読了日:6月28日 著者:成田良悟
獄窓記 (新潮文庫)獄窓記 (新潮文庫)
読了日:6月27日 著者:山本 譲司
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 (GA文庫)
読了日:6月24日 著者:大森 藤ノ
最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫)最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫)
読了日:6月24日 著者:司馬 遼太郎
ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)
読了日:6月23日 著者:服部 正也
武士とはなにか  中世の王権を読み解く (角川ソフィア文庫)武士とはなにか 中世の王権を読み解く (角川ソフィア文庫)
読了日:6月22日 著者:本郷 和人
鋼殻のレギオス24    ライフ・イズ・グッド・バイ (富士見ファンタジア文庫)鋼殻のレギオス24 ライフ・イズ・グッド・バイ (富士見ファンタジア文庫)感想
ついに本編もこれでラスト、なのだが随分あっさり終わった(笑)。しかし、エピローグでフェリENDが確定して終わったのは素晴らしいし喜ばしい!もうこれだけで最後まで付き合ったかいがあったというものだ。しかしレイフォンは多少人を頼れるようになるなど細々とした精神的でのわずかな成長したが、それ以外最初から成長したところがあまりないのは泣ける(笑)。あと短編集が1冊が出て、未収録の短編の他後日譚の中篇も収録されるということで楽しみだ。
読了日:6月22日 著者:雨木 シュウスケ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)
読了日:6月22日 著者:大森 藤ノ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)感想
アイズ・ヴァレンシュタインのイラスト、ミニスカートで背中がものすごく開いているだけでなく横乳すら見えているのはいろんな意味で大胆すぎる(笑)。そして、対シルバーバック戦でのベルは、なかなか頭脳プレーを見せて立ち回っているのはいいね!あと、ベルはヘスティアに逃げるように言ったが、ヘスティアが戻ってきて、自分だけ犠牲になることを諌めたのは良かった。ただ、その後2人が逃げ出すシーンで、ヘスティアが先行しているというのには笑った。
読了日:6月21日 著者:大森藤ノ
狙うて候 (上) (実業之日本社文庫)狙うて候 (上) (実業之日本社文庫)
読了日:6月20日 著者:東郷 隆
翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫)翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫)感想
桐野は一軍の将としての能力はなかったが、薩軍が敗走時でも政府軍7万に包囲された最後の城山でも、颯爽とした姿で平素と変わらぬ言動をしていたように1人の兵隊や小部隊長としてなら素晴らしく頼もしい人材、しかしその美質は薩軍が敗退し続けぼろぼろになってから見え始めた。それと薩軍の敗走時、西郷は金時計を失くして、それを拾った人に与えたため、以前からその金時計を羨ましいと思っていた桐野は拾った人に頼み込んで売ってもらったとの挿話は微笑ましくもあるが、討死を覚悟しているのに無邪気にも見えることにはある種の凄みも感じる。
読了日:6月17日 著者:司馬 遼太郎
父の詫び状 <新装版> (文春文庫)父の詫び状 <新装版> (文春文庫)
読了日:6月15日 著者:向田 邦子
ダチョウは軽車両に該当しますダチョウは軽車両に該当します感想
鴇先生のダチョウを捕獲するときの迷いのない動きや拉致しようとしてきた謎のチンピラ3人相手の立ち回りでも、1対3で圧倒するなどの見事な動きを見せたり、スゴすぎる(笑)。あと、脚注の『鳥が首をかしげるのは、目のついている位置関係上、そうしないと対象を立体視しにくいからだと考えられている。つまり「考え込む」のではなく「目を凝らす」に近い行為。』というトリビアはちょっと面白い。それと服部君は桃本の苦しんだり困る姿を見たいと公言しているが、一体桃本(語り手)の何が服部君(変態)を惹きつけるのだろうか(笑)!
読了日:6月15日 著者:似鳥 鶏
旅をする裸の眼 (講談社文庫)旅をする裸の眼 (講談社文庫)
読了日:6月15日 著者:多和田 葉子
デュラララ!!×12 (電撃文庫)デュラララ!!×12 (電撃文庫)感想
冒頭に「間接章」というものを置いてそれまでの話をあらすじみたいに説明してくれているのはありがたかった。セルティの馬(コシュタ・パワー)が静男に自分に乗ってもらって、セルティのもとまで連れて行こうとするが、馬には乗れないからといわれて、バイクになるが、バイクも免許がないと拒否されたのには笑った。最後は結局自転車に変貌することによって無事乗ってもらえたが、この馬、可愛いな(笑)。
読了日:6月10日 著者:成田良悟
沈黙 (新潮文庫)沈黙 (新潮文庫)
読了日:6月9日 著者:遠藤 周作
魔法科高校の劣等生 (10) 来訪者編(中) (電撃文庫)魔法科高校の劣等生 (10) 来訪者編(中) (電撃文庫)感想
ネグリジェを着た雫のイラストや髪を下ろしたリーナが描かれているイラストはいいね!しかし、吸血鬼になったミアの再生能力をみて、リーナやエリカが「あの傷を、一瞬で!?」とか「どうやら本物の化け物みたいね」といっているが、こういうさりげなく達也にまで流れ弾が飛んでいっている台詞は面白くて好きだな(笑)。あと、達也はほのかに自分の気持ちを再び聞かれないために、色々小細工した自らの行為を「人でなし」のものだと思い、罪悪感を抱いているが、このシーンはひょっとして最近の鈍感系主人公への皮肉でもあったりするのかな?(笑)
読了日:6月8日 著者:佐島勤
アクセル・ワールド (14) ―激光の大天使― (電撃文庫)アクセル・ワールド (14) ―激光の大天使― (電撃文庫)感想
今回はバトル成分が多めで比較的サクサクと進行していったのはいいね、まあ、それでもまた(続く)なんだけどね(笑)。そして今回は全編デュエルアバターの状態で物語が展開していくが、こういう時(上手く言葉でいえないが)にキャラが描かれるとあくまで外見ではなく内面だと端的に表すためなのか裸で描くのがある意味お約束だが、ハルユキだけそんな時でもシャツ着ている状態なのね(笑)まあ、ハルの裸が描かれても誰得だけどさ(笑)あと、表紙のレパードは色っぽくていいね。
読了日:6月8日 著者:川原礫
文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)
読了日:6月7日 著者:ジャレド ダイアモンド
臨機応答・変問自在 ―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)臨機応答・変問自在 ―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)
読了日:6月5日 著者:森 博嗣
歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)
読了日:6月3日 著者:磯田 道史
冤罪と裁判 (講談社現代新書)冤罪と裁判 (講談社現代新書)
読了日:6月2日 著者:今村 核
遠い声遠い部屋 (新潮文庫)遠い声遠い部屋 (新潮文庫)
読了日:6月1日 著者:カポーティ

読書メーター

ラ/////5///
小/////5///
エ/
ノ///

歴///



そ//

「文庫 人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」と「臨機応答・変問自在」はその他換算。「ルワンダ中央銀行総裁日記」と「冤罪と裁判」はノンフィクション換算。




ライトノベル 8
小説 8
エッセイ 1 
ノンフィクション 3
歴史 3
その他 2


ルワンダ中央銀行総裁日記」

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)

 経済に関する知識はないけど、素晴らしく面白かった!しかし経済改革を実行し、制度を作り変えることで、外国企業が暴利を得て国外に富が移っていっていた状況を改善し、そしてその改革で外国人からは不当にも商業の能力がないとされていた、ルワンダ民衆による商業が活発になり、一国の経済建て直されていくさまを見るのは興奮する!
翔ぶが如く 10」
新装版 翔ぶが如く (10) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (10) (文春文庫)

 とうとう最後まで読了、10冊も連続で読めない、というか飽きるから、1冊ずつ購入して読んできたから1巻を読み終えてから一年近くかかったなあ。さあ、次の司馬遼太郎の大長編は「峠」か「菜の花の沖」でも読もうかな。それとも、今まで司馬さんの戦国時代の小説を読んだことがないからそちらに行こうか、迷う。
 うん、こう西南戦争の最後を見ていると、桐野どんの戦(ゆっさ)といわれている意味がわかってくるな。
「冤罪と裁判」
冤罪と裁判 (講談社現代新書)

冤罪と裁判 (講談社現代新書)

 この本を読んで、いかに今まで自分は警察のことを信頼していたが、実際のところが嘘の自白を強要し冤罪に陥れるような恐ろしい組織で、そして無罪でも一度逮捕されれば、もはや奇跡でも起こらなければ真実が認められない警察と日本の裁判のヤバさもよくわかった。作り上げられる自白というのは決して珍しいことではないという恐ろしい現実!いったん逮捕されれば、潔白でも自白を創りあげられてしまい、「疑わしきは罰せず」という原則が守られていないどころか、逆に無罪ということに少しでも疑問の余地があれば有罪食らうとは恐ろしい。あと、「子供たちは森に消えた」を読んで、「尋問による嘘の自白」で冤罪の殺人犯が創られたというのをみて、旧ソ連という国ではそんな酷いことが行われていたのか、とファンタジーを見るような目で見ていたが、日本で現在でもそういうことがわかり、日本の警察には幻滅したし、取調べの可視化が急務だということを実感した。