9月に読んだ本のまとめ

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:8706ページ
ナイス数:263ナイス

明治宮殿のさんざめき (文春文庫)明治宮殿のさんざめき (文春文庫)感想
「雛祭りは、元々宮廷文化に憧れを持っていた武士の間で広まった風習」だが「大名との結婚を繰り返すうちに(中略)やがて宮廷にも根付い」たということや他にも明治宮廷の忘年会での仮装の一つで女官が花魁道中の真似をして歩いたが『そもそも花魁は宮廷文化にあこがれる庶民たちが、遊女に女官の格好をさせ一夜の夢を見るという、源氏物語のきついパロディーなの』に、それを見て普通に楽しんでいるのは色々とルーズだな(笑)。しかし、こうして元々宮廷への憧れから発生した文化が宮廷へ逆流する現象が起こっているのは面白い。
読了日:9月29日 著者:米窪明美
街の灯 (文春文庫)街の灯 (文春文庫)感想
再読。「銀座八丁」「わたし」は桐原大尉と別宮の会話に割って入って、ベッキーさんを守ろうとしたが、ベッキーさんにとって見ればわざわざ割って入らなくてもいい場面だったと思うから、わざわざ守ろうとしてくれたお嬢様は頼もしいというよりも微笑ましいような行動なんだろうなあと思うと、とても和む。「街の灯」当時の軽井沢は家族と外国人の姿が目立つ特殊な場所なので、そこではご令嬢であっても1人で「自転車を飛ばして、<町>に買い物に行く」ことができたので、そこで偶の自由を満喫している彼女らはなんだか微笑ましい。
読了日:9月28日 著者:北村薫
鋼殻のレギオス25    アンド・ゼン・アフター・ザット (富士見ファンタジア文庫)鋼殻のレギオス25 アンド・ゼン・アフター・ザット (富士見ファンタジア文庫)感想
「バス・ジャック・タイム」フェリが念威の制御が出来ずに見る気のない場所が見える状態になったことを、兄のカリアンがニーナたちに話したが、それは『フェリにとっては、この歳になってもまだ夜尿症が治ってないと思われるのと同じぐらいに屈辱』なので頬を赤らめて兄の脛を蹴ったというのは可愛い。「ハイ・ブースター」最終決戦から14年後のニーナが主役でレイフォン&フェリも登場。新しい歴史が始まる端境期。最後なのに新設定があるとは流石に想定外。面白かったけど、ある意味「俺たちの戦いはこれからだ」的にも見える終わり方だ(笑)。
読了日:9月26日 著者:雨木シュウスケ
泥棒日記 (新潮文庫)泥棒日記 (新潮文庫)感想
とても詩的で思弁的な文章なので正直よくわからなかったが、それぞれのエピソードは印象に残るものも多い。例えばラストのスティリターノに持ちかけられアルマンの麻薬を盗むことを決めたが、それはジュネにとってアルマンが絶対的だったからこそ『アルマンを裏切るという考えが、私を眩いばかりの光明で照らした。わたしはあまりにも彼を恐れ、愛していたので、彼を欺き、彼を裏切り、彼から盗むことを欲せずにはいられなかったのだ。わたしは?聖の行為に伴う不安に満ちた悦楽を予感した。』(P403)という文章はとても印象的。
読了日:9月24日 著者:ジャンジュネ
僕と彼女のゲーム戦争 (6) (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争 (6) (電撃文庫)感想
Civ5で岸嶺がプレイするイギリスに隣接している3カ国が全部同一チームで四面楚歌状態なのは笑えるが、それを計略でどうにか打開しようとしているのは燃えるなあ。ニコニコ動画の三元、10元マルチの動画もそうだけど、やはり外交でいろいろ策動しているのを見るのはやはり魅力的。また甲斐ヶ原の部長の<吹き抜ける風>(本名:権田原茂美)は<宵闇の魔術師>(本名:権田原茂男)の妹だったとは想定外。しかしやはり宵闇の魔術師も妹には甘いのか、妹の性格について「いささか子供っぽいところが弱点」と「いささか」で済ませている(笑)
読了日:9月23日 著者:師走トオル
僕と彼女のゲーム戦争 (5) (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争 (5) (電撃文庫)感想
天道が鈴鹿FPS等の狙撃技術にまで中二的センスの名称を付けようとしているが、本当に格好いいと思って善意でこの名前はどうかと薦められているのは非常に微笑ましさを感じるが、薦められている鈴鹿にとっては悪意が皆無なだけに断りづらいだろうなあ(笑)。しかし合同合宿に行くまで岸嶺は参加する男子部員が自分ひとりだとは知らされていなかったのに、知らされた時に『まさかここで「む、無理です。自分が抑えきれないかもしれません」などと言えるはずもなかった。』なんて考えが真っ先に浮かぶなんて、案外君って肝が太いのね(笑)。
読了日:9月22日 著者:師走トオル
僕と彼女のゲーム戦争 (4) (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争 (4) (電撃文庫)感想
今回は悔しさを味わったことで努力、特訓をするという王道なストーリー。しかし白滝はゲームセンターに岸嶺に一度悔しさを味わわせ、彼が特訓する契機になったことや大会で再び顔を合わせたときの会話や大会での対戦などを見ると、そうした関係性的には一番王道のヒロイン/ライバルという感じだ。それと岸峰は権田原が提案した格闘ゲームのレッスンプロに教えてもらう代わりにゲームのテストプレイを後ですることを承諾したので、そのうちそのテストプレイの話も書かれそうなので、それはかなり楽しみ!
読了日:9月21日 著者:師走トオル
僕と彼女のゲーム戦争 (3) (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争 (3) (電撃文庫)感想
天道が中二的なセンスを素直に格好いいと感じ、駿河学園電子遊戯研究部が彼らを煽りにきたことが物語のライバル関係みたいだということで非常に嬉しそうなのが子供っぽくてとても愛らしい。生徒会長などという肩書きもあり大人っぽい人なのかなと思っていたが、彼女の本質はそうした子供っぽさにあることにようやく気づいたよ。ラストに毎回恒例となった着替えのシーン(鷹三津)があったが着替えシーンが3巻連続で続き、また今回のように最後にノルマをこなすかのようにその描写が出されるとエロいというよりも先に思わず笑ってしまう(笑)
読了日:9月19日 著者:師走トオル
隅田川の向う側: 私の昭和史 (ちくま文庫)隅田川の向う側: 私の昭和史 (ちくま文庫)感想
半藤さんが編集者の頃、正月に豆本として送っていたものを本とした変り種の本。半藤さんの戦中・戦後の私的な体験等が書かれている。3章「隅田川の上で」は半藤さんの東大ボート部での友人たちとの青春時代の話で読んでいてこの部分が一番面白かった。自分のことを含めてあだ名で書いているがヘソ=半藤さん。五輪代表を決めるレースでは慶応が予測が付かない賭け的なハイピッチを敢行してきたこともあり、惜しくも2位で終わったが当時の東大ボート部は日本一といっていいチームで、半藤さんはレギュラーとして活躍していたというのは驚いた。
読了日:9月17日 著者:半藤一利
昭和天皇のお食事 (文春文庫)昭和天皇のお食事 (文春文庫)感想
子供の頃、渡辺さんの家では仕立屋の父が弟子たちを家によく呼んでご飯を食べさせていて彼らのために食事にトンカツを出すことも多かったが、トンカツでもライスを洋皿に盛りナイフとフォークで食べるのが決まりとしていたから、当時の弟子たちは食事はありがたいけどナイフとフォークで食べるのは使い慣れていないから、食べるのに難儀してもどかしい思いを味わったというエピソードはかなり好きだな。巻末の「解説にかえて」で渡辺さんの親友の映画監督・大林宣彦さんが渡辺さんのことについてエッセイを書いているがこれがまたすごくいいんだ!
読了日:9月16日 著者:渡辺誠
パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫)パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫)感想
個人的には惣司兄が事件に関わる理由に納得できなかったので、直ちゃんの魅力にたぶらかされたということにして納得している。1話、「いいっスねえ、弁護士の卵ゲットで」という直井の台詞に、中沢が言った「七割がた無性卵なんですけどね」という少し自虐を含んだ返しはいいね(笑)。4話、真相が明らかになった後に犯人が言った「騙し取られた」という言葉は重く、かけるべき言葉が見つからなかったが、智が「許さなくていいです」と言ったことで犯人も救われたようだし、救われたことがわかり読んでいるこちらも救われた。
読了日:9月15日 著者:似鳥鶏
僕と彼女のゲーム戦争 (2) (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争 (2) (電撃文庫)感想
平泉が宵闇の魔術師を助っ人で呼んだが、会社に連絡がいって彼を呼び出したから何か不手際があって呼び出されたと思い上司と2人で平泉の前に着たらいきなり土下座したのには笑った、しかし普通の社会人だったのね彼(笑)。そして宵闇の魔術師の長髪はカツラだったのかよ!そのカツラとサングラスと黒いコートを常に持ち歩いていることにまた笑う。あと一旦宵闇の魔術師の格好になったら発言も中二臭くして、上司の前でもそのキャラで貫き通すという徹底振り!いやあ、実にいいキャラしているなあ、彼(笑)。愛すべきキャラクターだわ。
読了日:9月14日 著者:師走トオル
僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)感想
瀬名先生が厳しい入部条件をつけた理由について説明をしているとき、「心配は杞憂だったわけですが」と天道は容赦のないつっこみを入れているが、天道本人も「ファミコンスペランカーをクリアする人がいたら」と物凄く高いハードル設置していたのに、それを棚上げして他人事のようにしれっと突っ込んでいるのは笑える。あと瀬名先生が、岸嶺と天道がゲームに集中して、構ってくれなくて寂いから、無理言ってでも3人プレイにしてもらえばよかったと思っているのは可愛い(笑)。
読了日:9月13日 著者:師走トオル
折れた竜骨 下 (創元推理文庫)折れた竜骨 下 (創元推理文庫)感想
ニコラがアミーナから貰った毛皮のマントを最初は着るのを遠慮していたが、実際に着用すると「師匠!これ、すごいですよ。風が通りません!」なんて反応をしているのはとても微笑ましい。ファルクが事件の関係者を集めて走狗が誰であるかを指摘する儀式(セレモニー)をする必要があるといったのは、中世でも関係者を集めるのかと少し可笑しかったが、その後ファルクがどういう落とし所にしたかったかを知るとその悲壮な覚悟に胸を打たれる。結末はビターだが、終章のニコラとアミーナの会話で2人には強い絆が結ばれていることがわかったのは救い。
読了日:9月12日 著者:米澤穂信
新約 とある魔術の禁書目録 (8) (電撃文庫)新約 とある魔術の禁書目録 (8) (電撃文庫)感想
垣根さんはどこまでも道具にされる宿命を背負っているなあ(笑)序盤の上条さんの日常パートは原点回帰って感じですごく良かったし、また久々の日常パートということもあってとても楽しめた。あと雲川鞠亜が、木原加群が信念を曲げられぬように遺志を込めた彼の身体を見て、憧れの人の不器用さを見るが彼の在り方、本質に触れられとても幸福に思い、もはや意思を持たぬ彼の身体に声をかけ、彼の死を静かに実感しながら隣を歩むというシーンは2人の後姿のイラスト含めとても素晴らしかった!
読了日:9月11日 著者:鎌池和馬
よいこの君主論 (ちくま文庫)よいこの君主論 (ちくま文庫)感想
マキャベリが正規の防衛兵より殖民兵を奨めているのは、防衛軍は転々と場所を変えて野営をして幾多の場所で略奪を行うため、君主が多くの人から恨まれる一方で、殖民兵は占領した極一部の人の田畑や家屋を奪い取って住みつかせるので極一部の人の恨みしか買わず、奪い取られた人は最下級層まで落ちるため恨まれても怖くないので殖民兵はとても安全で効率的。マキャベリが殖民兵を奨めた理由は、近代的な軍とは違う当時の軍の性質があったためだったか。しかし一部の人の家や畑を全部奪うとは流石マキャベリズムというべきか、えげつない手法(笑)
読了日:9月10日 著者:架神恭介,辰巳一世
折れた竜骨 上 (創元推理文庫)折れた竜骨 上 (創元推理文庫)感想
12世紀末イギリスの孤島が舞台の魔法が登場するミステリー!しかし本作特有のルールがいくつかあるくらいだから、設定を覚えるのに苦労しなくてすむ。ファンタジー的な中世ではなくリアリティをもった中世の世界観で描かれているので冒頭からわくわく。アミーナの『海の向こうから来るものはたいてい好きだ。/それが遥か当方から来た自信ありげで謎めいた「聖アンブロジウス病院兄弟団の騎士」だったら、実に申し分ない』というモノローグは娯楽が乏しい中世での変わったモノへの好奇心の強さがよく表されているように感じるから好き。
読了日:9月9日 著者:米澤穂信
解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)感想
ジョン・ハンター、「ドリトル先生」のモデルであり、また「ジキル博士とハイド氏」のモデルでもあり、彼の鯨の観察についての論文は「白鯨」が書かれるきっかけになった、そうしたことからもわかるように非常に多才で多面的な人物。『荷車には地下の厩から出た馬糞や、解剖室から出た廃棄物が積まれる。どちらも農場の肥料となるのだ』(P421)さらっと書いてあるが盗んできた死体は肥料になってないか、コレ!?しかしそれでも、彼の『生涯をかけて外科を「科学」にした』という功績は「偉大」という言葉が陳腐に見えるほど大きなもの。
読了日:9月7日 著者:ウェンディ・ムーア
理想のヒモ生活 4 (ヒーロー文庫)理想のヒモ生活 4 (ヒーロー文庫)感想
アウラと善治郎が携帯音楽プレーヤーで音楽を聴いているシーンはいいね、横目で善治郎を見やっているアウラが特に素敵だ。フランチェスコ王子は天真爛漫って感じで素敵なキャラだなあ。「付録 主と侍女の間接交流」カープァ王国には台車がなかったが、善治郎が発電機を運搬するために持ってきた台車が非常に便利だから、台車を生産できないか侍女長が商人に相談しているように、前回の4つ穴ボタンや今回の台車のような思わぬ物の有効性がこの世界の人に見出され、生産できないかを検討されるというのはとても面白い!
読了日:9月6日 著者:渡辺恒彦
自壊する帝国 (新潮文庫)自壊する帝国 (新潮文庫)感想
再読。佐藤さんが自身の体験を語った本は外れなく面白い!佐藤さんが外務省に入ろうと思ったのはチェコで研修しながら勉強できることに魅力を感じたからだが、同じように考えた先人たちのせいでチェコ語の研修者は特に離職率が高かったため、研修後に退職されないようロシア語研修を命じられたとは面白い(笑)。サーシャのカリスマ性は『周辺にいる、要するに顔が見え、直接言葉を交わす人々を強く惹きつけるカリスマ性だ』と述べているが、「私のマルクス」で佐藤さんも同様の指摘を受けていたと書いているから、ある意味似たような性質なのか。
読了日:9月5日 著者:佐藤優
いとま申して 『童話』の人びと (文春文庫)いとま申して 『童話』の人びと (文春文庫)感想
北村さんのお父さんの日記から引用してそれに北村さんが場所や人名について歴史的な解説したり、あるいは日記の一部を小説風に膨らませている。この本は当時の日常の雰囲気が味わえるのですごく読んでいて面白かった!試験前に『いよいよ十日になりやがった。もうかうなると糞度胸が定マル。いくら出来なくたつて、いいや。出来るだけやれよ!!』というように開き直ろうとして開き直りきれていないとこには非常に共感できる、現在と変わらないね(笑)。(続く)
読了日:9月4日 著者:北村薫
占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)感想
超有名作だが、読んでみようと思ったときには改訂完全版が出ていたので、改訂完全版が文庫で出るまで読むのを待っていたら、思ったよりも読むのが遅くなってしまった(笑)。御手洗はいい意味で子供っぽくて、かなり魅力的なキャラだ。たとえば御手洗が事件の説明を聞いたあとに解答を述べるが、石岡はそれをすごいといいつつ既に出ている説だと話すと、すねてふてくされたり、憤懣やるかたないという風に怒っているのは見ていて微笑ましい気持ちになる(笑)。そして犯人の遺書には思わず涙ぐんでしまった。
読了日:9月3日 著者:島田荘司
ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書)ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書)感想
ダイオウイカの写真がでんと写ったカバーの下に、普通の光文社新書のカバーが付いて二重カバーになっているのはちょっと笑った。プロローグでダイオウイカが目の前に姿を現したところが描かれるが、そこで専門家である窪寺さんが興奮しているのを見てそのすごさがわかるし、それ以前はどういう道のりだったのかについて想像をたくましくさせ(なにせ10年もの歳月をかけたようだし!)、一層興味がそそられるいい始まり方だ。本番の調査が描かれている7章は、海外の様々な研究者のアプローチについても書かれてあり、それもまた面白かった!
読了日:9月2日 著者:NHKスペシャル深海プロジェクト取材班,坂元志歩
代替医療解剖 (新潮文庫)代替医療解剖 (新潮文庫)感想
代替療法のほとんどが効果はプラセボ効果しかないか、あるいはわずかにある効果が肯定的な症状についても、それより効き目のある薬がより安価で買えるということが非常に説得力を持って書かれているので、いっそ気持ちいいくらい、鍼やカイロプラクティックなどの代替医療に抱いている幻想を壊してくれる(笑)またプラセボ効果でも実際に効果があればいいと考える向きもあるが、代替医療に依存して通常の病院へ通わないことで通常医療なら治療できた病気で死ぬことが、現実にたくさん起こっているから駄目だという説明にはとても納得できた。
読了日:9月1日 著者:サイモンシン,エツァートエルンスト

読書メーター

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隅田川の向こう側」エッセイ換算「いとま申して」エッセイ換算


ライトノベル 9
小説 6
エッセイ 2 
ノンフィクション 4
歴史 2
その他 1


9月に読んで(見て)特に面白かったもの

「【東方卓遊戯】 お嬢と五人の奇人達 【サタスペ】」
D
 3話が8月25日に始まって、10月01日(といっても00:14分なので、ほぼ9月中)までに30本動画投稿して、3話が終わるって相変わらずペースおかしい(笑)。投稿ペースが速いので、一旦新しい話が投稿されたら最後まで話の流れやどういうキャラクターだったのかを忘れることがないというのも嬉しい。PCもNPCも丁寧に描写されているのが非常に魅力的なのでサタスペ動画の中でこの動画シリーズが一番好きだなあ。次回以後いずれ五大盟約が絡んだ全大阪規模のクライムウォーが巻き起こり(そして巻き込まれそう)なので、とても楽しみ。

BLAZBLUEブレイブルー)公式WEBラジオ “ぶるらじ”」

D
 今月この動画の存在を知り、はまった。とても笑える楽しい絵付きのラジオ。ようやく最新まで読み終えたが、今後も続くようなので楽しみ。

「折れた竜骨」

 魔法の要素と中世のリアリティのある描写が上手く混じっていて良かった。そして、下巻の呪われたデーン人との戦闘も迫力があって面白かった。結末はビターだが、終章のニコラとアミーナの会話は良かった。再読した本以外では久しぶりにいい小説に出会えたって感じがする。

代替医療解剖」

代替医療解剖 (新潮文庫)

代替医療解剖 (新潮文庫)

 素晴らしく良かった。今までほのかに抱いていた鍼、経穴などについての幻想が徹底的に砕かれた。

「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)

 今まで知らなかった人物についての伝記だが、かなり強烈な個性やエピソードがあり読んでいて面白かった。