11月に読んだ本のまとめ

2013年11月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:8467ページ
ナイス数:290ナイス

写楽 閉じた国の幻(下) (新潮文庫)写楽 閉じた国の幻(下) (新潮文庫)感想
写楽の大首絵は原画をオランダ人が書き、それを歌麿がしきうつしたという説は突飛な説に見えるが、他の説では説明することが難しい「なぜ写楽の正体を誰も話さなかったのか」という謎がこの説を採ると理屈付けられるし、時期的にも江戸参府が通常よりも遅れたため芝居をやっていた時期と上手くかぶる絶妙なタイミングの良さ。他の解決が出来ないのであれば、最後に残った説がいくら突飛でもそれが正解だというホームズの言を連想させる、ミステリー的な発想でもあるが、一つの説として成立するのに充分なだけのもっともらしさ、説得力がある。
読了日:11月30日 著者:島田荘司
一〇〇年前の女の子一〇〇年前の女の子感想
著者の母テイさん(以下敬称略)の子供時代、大正時代の村(群馬足利郡筑波村大字高松)での生活、村や小学校でのちょっとした行事がいきいきと描かれている。大正時代の村の生活が色々と興味深かった。高松村は土壌が豊かな村だったのが、テイが女学校2年(大正12年)になるまで村に電気が来ておらず、そのことを足利の女学校のクラスメイトに驚かれた。町の人たちにとって電気が日常のものになってからようやく来るというこの時間的なギャップは電気が現在の日常生活の中で必要不可欠なものとなっているのでちょっと想像がつかない。(続く)
読了日:11月29日 著者:船曳由美
人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)感想
高地では酸素を多く取り込むために赤血球が増えるが、同時に赤血球が増えることで血液の粘性が増し血液の循環が悪くなるため『最近では、赤血球が増えることの効果はあまりないと考えられている。アスリートにもぜひ教えてあげるべきだろう』(P60)高地トレーニングの効果がないとは驚き。それからほとんどの人は運動中に過剰に呼吸しており、酸素が足りないと思うのは肺が十分な酸素を取り入れられていないためではなく、心臓が酸素を組織に運ぶのが間に合わないため。つまり呼吸でなく心臓が運動能力を制限している。
読了日:11月29日 著者:フランセスアッシュクロフト
大江戸仙境録 (講談社文庫)大江戸仙境録 (講談社文庫)感想
新登場のもう一人の転時能力者のお婆さん池野ゆみ。彼女は江戸時代生まれで長年現代と江戸を行き来している。彼女が戦後の食糧難の時代に現代で魚を売り、江戸に戻るとき、たまにガラス製品を少し買ったという挿話はいいな。戦後と江戸を行き来した彼女の話は面白そうなのでその頃の彼女の話がもっと読みたくなる。今回速見が交流を持つ御家人の土田孫左衛門の役職は将軍が京都に行く際『将軍が装束のままあるいは乗り物に乗ったままで小用を足すために用いる道具』を持ってついていくだけの役職で三代家光以来200年仕事がないというのは笑う。
読了日:11月28日 著者:石川英輔
ベン・トー 11 サバの味噌煮弁当【極み】290円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 11 サバの味噌煮弁当【極み】290円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
本編最終章、そして次が最終巻!もっと続くと思っていたのに急に終わりが間近に見えたからショックだ。本編最後なだけあって恋愛方面でも大きな動きがあり、いつも通り笑いの要素(シリアスな笑いも多い)も結構含まれているが、基本的に物語は真面目モードで進み、丁寧な心理描写で魅せる。いつもと若干おもむきが違ったが最終章にふさわしい内容だった。でもこのシリーズ大好きだから、終わるのが本当に残念でならない。最後に佐藤と槍水先輩がくっついたのはハッピーエンドと思うけど、やっぱり著莪と結ばれて欲しかったなあ……。(続く)
読了日:11月27日 著者:アサウラ
1950年のバックトス (新潮文庫)1950年のバックトス (新潮文庫)感想
短編、掌編集。この本に幾つもある日常の一部を切り取った少しいい話のような短編は好きだな。表題作「1950年のバックトス」孫の野球の試合を見に来たお祖母ちゃんが思いがけぬ野球に対する知識を見せる。こういう老人の思わぬ一面を見せて、身内が驚くという話は結構好き。そして孫の試合を見たことでかつてあった女子プロ野球に所属していた時代の憧れの先輩に再会する。再開の前にお祖母ちゃんの女子プロ野球時代の短い回想が入っているのも良いなあ。
読了日:11月26日 著者:北村薫
ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈1〉接触編ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈1〉接触編感想
web版ではヒロインの中ではロゥリィが一番好きだったが、漫画版を読んでから、レレイがとてもかわいらしかったので。レレイのことが好きになった。ピニャ皇女は敗勢必須であってもへこたれずいかに自分の祖国のためにましな条件をこぎつけるか、極端な思想や行動に流されず、たとえ不恰好で失敗が多くとも現実的な舞台で必死になって考え行動しているところがいいのだろうけど、帝国がそもそも嫌いだし、彼女は帝国の驕慢さを十二分に持っている(た?)キャラでもあるからどうも好きになれないな。
読了日:11月25日 著者:柳内たくみ
写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫)写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫)感想
写楽はデビュー当初から黒雲母刷りという、一流の人気絵師並みの特別の待遇を与えられた。そして他の浮世絵師は有名無名問わずおおよその素性や人柄などが『大なり小なり後世に伝わっている』が江戸にインパクトを与えたはずの『写楽に限っては、こうした情報が皆無』。現代編の片桐教授は知性とか話し方とかがなんとなく西之園萌絵森博嗣S&Mシリーズ)っぽい感じで魅力的。江戸編では台詞に当時の地口などが自然に多く用いられているが、それは江戸町人の洒落っ気をもった雰囲気がでていて、その小気味いい台詞回しは好きだな。
読了日:11月24日 著者:島田荘司
ヘンな日本美術史ヘンな日本美術史感想
本文中で言及された絵が1、2頁丸々使ってカラーで載っているのは嬉しい。「松姫物語絵巻」室町時代には『割合お金持ちの人が、良い紙に良い墨、良い絵具で、字なども能書家を雇ってちゃんと書いているのに、絵だけをどうしようもない素人に描かせるという趣向がどうもあった』とは面白い。『室町時代が面白いのは、狩野派、土佐派と云った高度な技術に支えられたカチッとした絵がある中で、こうしたぐだぐだの絵にわざわざお金をつぎ込むと云う、その美意識のあり方です。(中略)後の時代の侘び茶(中略)などにつながるような意識』があった。
読了日:11月23日 著者:山口晃
ふぉん・しいほるとの娘〈下〉 (新潮文庫)ふぉん・しいほるとの娘〈下〉 (新潮文庫)感想
二宮敬作は鳴滝塾で勉強していた時代に金がなくて人に雇われ小銭を稼ぎながら、安い芋ばかり食っていたが、それをみかねたシーボルトが書き物の整理や植物の採取などをさせて給金をだし、それで学業を続けた。そういう事情があったならば彼が格別に師シーボルトに強い敬慕の念を抱いているのもよくわかるな。しかしイネと村田蔵六大村益次郎)との関係についてあまり描かれておらず、深い交流もあまりなかったようなのは、二人がロマンティックな関係だったという設定の作品も見かけるので少し意外だった。(続く)
読了日:11月21日 著者:吉村昭
クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえあんてぃーく (ログインテーブルトークRPGシリーズ)クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえあんてぃーく (ログインテーブルトークRPGシリーズ)感想
ニコニコ動画ではクトゥルフTRPGのリプレイ動画は結構見ているが、TRPGのリプレイ本を読んだの自体読んだことがないということもあって、クトゥルフのリプレイ本を一度読んでみたいと思っていたのだけどようやく読むことが出来た。シナリオ終了後の正気度回復や次のシナリオ開始前の成長ロールで一喜一憂しているのは面白かった。こうやってキャラが数字上で明確に成長していくのは読んでいて楽しいな。しかもこの卓ではハウスルールで毎回シナリオ前に5回の技能成長ロールがあるから、そうした楽しみが普通よりも大きいからなおさら。
読了日:11月20日 著者:内山靖二郎
シャンペン・スパイ (ハヤカワ文庫 NF (116))シャンペン・スパイ (ハヤカワ文庫 NF (116))感想
スパイである著者は大金持ちのドイツ人育種家に扮して、馬での繋がりなどからエジプトの有力者やエジプト在住のドイツ人技術者などと交流を深めて、彼らが仲間内の気安さでこぼす軍事的情報を入手して、隠し持った無線でイスラエル本国に報告していた。しかしスパイ活動とは関係ないことだが、著者が購入した牧場の飼育係は給料を月5ポンド上げてから、著者をご主人様(ベイ)から殿様(パシャ)と格上げして呼ぶようになったというのは実に現金というか、わかりやすくて思わず笑ってしまった。(続く)
読了日:11月19日 著者:ウォルフガング・ロッツ
江戸の備忘録 (文春文庫)江戸の備忘録 (文春文庫)感想
新聞に書いたものを纏めたものでほとんどが5ページ以内とかなり短く、また他の磯田さんの本で見たことがある話も結構ある。江戸時代の庶民の多くが非公式に名字を持っていた。名字が名乗れないというのは「建前」で実態としては私信や寺社に寄進するときには名字をかなり自由に使っていて、また墓に名字を刻むことも多かったとは目から鱗。江戸時代、細かい記録が残っている長州藩を見ると、GDPに対する税の割合は現代とほぼ同じ。しかし農業(米)の税率32.7%に対し、サービス業や製造業の税率1.3%と不平等な税金の取り方をしていた。
読了日:11月17日 著者:磯田道史
藤森照信×山口晃 日本建築集中講義藤森照信×山口晃 日本建築集中講義感想
ある建築物を観てから対談でその建築物について語るという構成。流石に建築の専門家と画家というだけあって、上手い表現でその建築で良さを魅力的に語っていて、建築に今まであまり興味がなくても行ってみたくなる。「角屋」の青貝の間には青い土壁に螺鈿細工があるというのは驚くし、是非一度見に行きたくなる。それから「西本願寺」で照明が低く据えられているため金箔や金泥から生まれる奥行きの効果を体感してみたい。
読了日:11月16日 著者:藤森照信,山口晃
幽霊を捕まえようとした科学者たち (文春文庫)幽霊を捕まえようとした科学者たち (文春文庫)感想
この本はノーベル賞受賞者などその道の一流の学者が多く所属した真面目に心霊現象について科学的なアプローチをとるSPR(心霊研究協会)、ASPR(アメリカ心霊研究協会)の設立当初(19世紀後半から20世紀初め)について書かれている。ホジソンは奇術師ディヴァーと組んで降霊会を催し、当時の職業霊媒たちがやっていた有名なトリックを実行した後にその種を公に暴露した。そのことに怒った心霊主義者やウォレス(ダーウィンと同時期に進化論を考えた人)がディヴァーは奇術師ではなく裏切り者の本物の霊媒だと言っているのは笑える。
読了日:11月13日 著者:デボラブラム
大江戸神仙伝 (講談社文庫)大江戸神仙伝 (講談社文庫)感想
江戸時代(1820年代)に現代の人間に転移して現代知識・技術が活躍ということで、三十年以上前の本だが「なろう」的な異世界転移チートで面白かった。江戸時代についての本を多数著している著者が書いた江戸時代への異世界転移物ということで興味を惹かれて読んだが、あとがきを読むと著者が江戸時代の本を書き始めるのはこの後のようだ。だが、この小説のために江戸関連の文献を140冊以上読み、また文庫化の時に著名な時代考証家の指導を受け単行本から大幅に修正したようなので、転移後の江戸時代が非常にしっかりと描かれていて良かった。
読了日:11月12日 著者:石川英輔
知の逆転 (NHK出版新書 395)知の逆転 (NHK出版新書 395)感想
ノーム・チョムスキー。言語能力は人間が他の生物より多く持つという類のこととするには『あまりに差が大きすぎます。他の生物は、人間の言語の原型というものすら持ち合わせていない』。例えばそれは人間がジャンプできる『からといって、人間は飛べる。ただワシのように飛べないだけだ』と言うのは飛躍。そして『言語となると、もっとその差は大きくなる。原型のようなものですら他の生物には見当たらないのですから。』(P118)人間と他の生物との間の言語能力の差は、飛行とジャンプ以上の隔絶した差があるということには非常に驚いた。
読了日:11月10日 著者:ジャレド・ダイアモンド,ノーム・チョムスキー,オリバー・サックス,マービン・ミンスキー,トム・レイトン,ジェームズ・ワトソン
僕は考古学に鍛えられた (ちくま文庫)僕は考古学に鍛えられた (ちくま文庫)感想
少年期に考古学に関心を持ち、終戦後に発掘に参加しはじめてから大学卒業までの考古学との関わりについて述べられていて、戦争についてとか考古学界の『人間関係が壮絶でありすぎる』(P177)ところについては触れられず、考古学に関連する体験だけをストイックに書いている。戦後直ぐに著者が発掘に参加し始めたときは、アメリカ軍のキャンプなどを作るために、あるいは土を取るために破壊される直前の遺跡という切迫した事情の中で短い時間で作業が行われることが多かった。(続く)
読了日:11月9日 著者:森浩一
ふぉん・しいほるとの娘〈上〉 (新潮文庫)ふぉん・しいほるとの娘〈上〉 (新潮文庫)感想
上巻ではシーボルトの娘の楠本イネが主人公として書かれるのは上巻の最後のほうになってからで、それまではシーボルトの妻になった遊女の其扇(お滝)が主人公みたいな扱いだ。しかしお滝さん、独身でいることが難しい時代とはいえシーボルトが日本を去ってから数年で再婚しているのはどうなのよ。ただ漫画「風雲児たち」ではシーボルトはお滝さんが再婚したことを幕末に再来日するまで知らなかったという設定だったが、お滝さんは再婚したことを手紙で(通詞に訳して貰って)報告していたとは驚いた(これも創作だけど、吉村さんだしな)。(続く)
読了日:11月6日 著者:吉村昭
玻璃の天 (文春文庫)玻璃の天 (文春文庫)感想
再読。主人公兄妹の掛け合いや関係性は大好きだなあ。彼ら兄妹の何気ないやり取りの一々にクスリとさせられるし微笑ましい。雅吉兄さんのように明るくて口が回るけど、洒脱で軽薄さを感じさせないようなキャラは好きなんだ。ベッキーさんが自分にとって真実を見るのは辛いことにも関わらず、真実を確かめるかどうか『その判断をお嬢様におまかせするなら、別宮は卑怯者になってしまいます。――参りましょう、明日』と辛く複雑な気持ちが抑えきれずにいても、それでも強く正しくあろうとしているその姿はいつもよりも一層強く気高く見える。(続く)
読了日:11月5日 著者:北村薫
板東俘虜収容所物語―日本人とドイツ人の国境を越えた友情 (光人社NF文庫)板東俘虜収容所物語―日本人とドイツ人の国境を越えた友情 (光人社NF文庫)感想
捕虜たちの収容所内での生活のエピソードが少ないのは、当時のドイツ人捕虜の書いた手記などの資料にアクセスするのは難しいだろうからしかたないことだが、ちょっと残念。しかし捕虜たちの動静について記した報告書や面会の当時の記録が引用されていたが、それらを読むことで当時のことがよくわかり興味深かった。あと、たまに報告書の中に蛇足として、それを見た日本人の証言を総合すると巷で言われるほど性器は巨大ではないとのことです、というようなくだらないこと報告として真面目に書いてあるのは可笑しくてたまらない。(続く)
読了日:11月4日 著者:棟田博
薔薇のマリア    19.たとえ明日すべてを失うとしても (角川スニーカー文庫)薔薇のマリア 19.たとえ明日すべてを失うとしても (角川スニーカー文庫)感想
薔薇のマリア」も次巻で最終巻。こんなにも素晴らしいシリーズなのに好きなだけの冊数を書けなかったのは悲しい。それでもシリーズ開始当初の予定の「最低本編20冊+外伝数冊」というスケールでは描けているのは良かった。十文字さんはこの殺伐とした世界観の中で、全てのキャラの人格や感情をしっかりとリアリティを持って描き出していることには溜め息が漏れるほど素晴らしい。今回はネームドキャラがどんどんと死んでいくが、誰もが後悔せずに勇敢に戦って死んだということもあり不思議な清々しさがある。(続く)
読了日:11月3日 著者:十文字青

読書メーター

ラ///
小/////5///
エ///
ノ////
そ////

「人間はどこまで耐えられるのか」エッセイ換算。「ヘンな日本美術史」「クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえあんてぃーく」「日本建築集中講義」「知の逆転」その他換算。



ライトノベル 3
小説 8
エッセイ 3
ノンフィクション 4
その他 4


11月に読んだ本の中で特に面白かったもの。
薔薇のマリア 19.たとえ明日すべてを失うとしても」

 相変わらず素晴らしい、逆境での激戦のさなかで多くのキャラが死ぬが誰もが勇敢に戦ってのことだから、その死に様も美しい。

 最近好きなライトノベルが続けざまに終わりに近づいているのが悲しい。ここ数年新規開拓をほとんどしていないから、読んでいるライトノベルが減っていくので淋しいなあ。そろそろ新規開拓のしどきなのか。この2つのほかに「物語シリーズ」「薔薇のマリア」が終わりに近づいて、「バカとテストと召還獣」「ベン・トー」は本編が終わり、「ココロコネクト」「鋼殻のレギオス」が終わった。ちょっと前だが、「アリソン」から続く時雨沢さんのシリーズも「一つの大陸の物語」で終わりを迎えたし。現在終わりかけているものが終わると「とある魔術の禁書目録」以外は、web時代から読んでいるものかweb出身の作家さんである川原礫さんの2つのシリーズくらいしか毎回発売したら直ぐに買っているようなシリーズがなくなってしまうな。シリーズでなければ野崎まどさんの本は文庫で新刊がでたら読むだろうけど。
「日本建築集中講義」

 実際に本書で語られていた建築が見たくなってくる。
「大江戸神仙伝」
大江戸神仙伝 (講談社文庫)

大江戸神仙伝 (講談社文庫)

 高クオリティで江戸時代という舞台について詳細に記されてあり、異世界チートの面白さがしっかりある。
「シャンペン・スパイ」
シャンペン・スパイ (ハヤカワ文庫 NF (116))

シャンペン・スパイ (ハヤカワ文庫 NF (116))

 同著者の「スパイのためのハンドブック」よりもこちらの本の方がストーリー性があって面白いから好きだな。
「【クトゥルフ】有耶無耶の鴉 越智満卓】」
D
 同じシナリオを複数動画化している「越智満卓」はメンバーが異なるとシナリオの雰囲気も大きく変わり見ていて飽きないから好きなのだし、今回も初っ端から各キャラが濃いし、各キャラのイラストも素敵でいいね。「神聖アフロ教団」という突飛な教団を作って、全員その信者という設定でシナリオがはじまっているので、今後の展開が読めないので楽しみ。