冲方丁の「アニメ&マンガ」ストーリー創作の極意

冲方丁の 「アニメ&マンガ」ストーリー創作の極意 (宝島SUGOI文庫)

冲方丁の 「アニメ&マンガ」ストーリー創作の極意 (宝島SUGOI文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
天地明察』『マルドゥック・スクランブル』など、小説のジャンルで話題作を次々に発表する傍ら、アニメ脚本、マンガ原作でも大活躍中の鬼才・冲方丁が、ストーリー創作の秘訣を徹底レクチャー。実際に本人が使用した企画書やシナリオ、設定案出書を公開し、具体的な解説をまじえて独自のメソッドを伝授。

 冲方さんの創作についての本だから(実力のある作家さんだから、といってもSFいまいち不得手だから、冲方さんの本を読んでいないけど(苦笑))、書店で見かけて、つい買ってしまった。だが、読んでみると、はじめのほうに『冲方丁ライトノベルの書き方講座』という本の続編ということが書いてあり、題名的にもそちらの方を読んだほうが良かったなと思い、実際最後まで読んでみても感想は変わらなかったな。個人的には、小説を書いてみたい、ひとまとまりのちゃんとした文章を書けるようになりたい程度なので、アニメやマンガの現場で実際どうやって仕事するかみたいな情報書かれても、へえ、そうなんだ程度にしか思わないからなあ。
 しかし、なんかやたらと熱血っぽい口調の文章には面食らう。
 それにそうした仕事とはあまりかかわりの無い最初の章だって、マインドマップには学校で強制的にやらされて以降苦手意識しかないので、無理って思ってしまうなあ。いやあ、そんな苦手意識なんて放り捨てて、とりあえず他人に見せずに自分だけのためにやってみろと言われればそうなんですが。
 しかしプロットや設定を見ることができたのは良かった、というかプロットって良く聞くけどどんなものなのかなと思っていたがようやく見ることができた。こういう実際のプロットや設定を見せてくれるのは面白いし、興味深い、とは思うものの、割とさらっと読んでまったが。
 また、巻末にアニメプロデューサー、脚本家、マンガ編集者との3つの対談が収録されている。