RPG W(・∀・)RLD ろーぷれ・わーるど 11

内容(「BOOK」データベースより)
『ユーゴ、LV1ってどういうことだ!?』魔神イグニッツァが放った石化の光を浴び、俺たちパーティは全滅した…ワケではなかった。意識を取り戻したとき、俺―ユーゴの目の前に広がっていたのは、まるでファ○コンの初期RPGのような2Dドット的ローポリのエターナルだったのだ!?その上、ステータスウィンドウにはレベル「1」の文字が!これじゃあ、スラ○ム級のザコ敵に瞬殺されるっっ!全てが最悪過ぎる状況の中、想定の斜め上を行くSUPER HARDなミッションが“アルダ村”で伝えられる…。まさかの“弱くてニューゲーム”。どたばたRPG、超展開。

 この本もそうだが読み終えて、いずれ感想を書くつもりでいたのだが、ずっと感想を書いていないものがたまっているので、それをいくらかでも消化しないとなあ。
 2Dドット絵の世界に飛ばされたとは何がなんやら(笑)。しかし挿絵は、ミニキャラにはなっているけど見栄え的な問題からか、ドット絵ではない。そして、ユーゴたちは画面から見ているように俯瞰で認識していて、身体的な感覚が存在しないとは実に奇怪な。なんだか子供のころにポケモンにはまっていたときに、ポケモンをやっている夢を一度見たことがあり、それは画面だけを認識して動かしている夢で、画面の外の自分の体とか、あるいは画面の外の映像なんかは全くない夢だったので、その夢を思い出しなんだか懐かしい気分にもなった。
 しかし雰囲気を出すためとはいえ、地の文では漢字があるが、会話ではひらがなとカタカナで表示されるので会話が続くとちょっと読みにくいなあ。
 その2D世界での初戦闘時に、ユーゴが「えっ!2?ダメージ2ですか?エターナルでは超高LVのゴーデスナイトとしてみんなから(すごいなあ)と尊敬の眼差しをむけられていたこのおれが――。」と地の分で実になさけない心象をさらさして、なおかつなんだかんだで天狗になっていたことも知れて笑える。
 村でも流行り、魔法学校では授業としてTRPGを導入していたというのはなかなかすごいな、まあ、この世界観ではTRPGは限りなくリアルと近似しているものだけど。
 2D世界での魔人ナディンゴラ戦で、グラ・ドが力を貸しに来たとき、現実世界から来た4人だけがテンションあがって叫んでいることになんとなく笑った。
 神たちと魔人たちは創世神の善と悪の側面であり。神たちは善であるがゆえに、魔人たちでも滅ぼせないという制約が課せられている。しかし神たちは、たとえそれが創世神の考えとそぐわなくとも、ユーゴたちの力を借りて魔人を滅したいと思っているのね。
 しかしこの巻では魔人や神について語られたけど、ずっと2D世界で進行していたから、前回の終わりから現実(?)世界で進んでいるのはほんのわずかな時間だ。
 しかしいまさら気づいたのだが、CG書いている人とイラストを書いている人は別人で、CG書いている人がこの作品を原作とした4コマも書いているのね。