RPG W(・∀・)RLD ろーぷれ・わーるど 12

内容(「BOOK」データベースより)

「―おれが軍神ゴーデスだ」おれ―ユーゴと七人のパーティは、七大神の加護で超強力なパワーアップを果たし、2Dドットの世界からエターナルに帰還した。世界を救うため、イシュラとレヴィア、そしてこの地で会った愛すべき仲間たちを守るために、おれは“勇者”ではなく“神”をロールプレイする!折しも、復活した最強の魔神バルザと教団は、ナディンゴラとヴォイドの封印を解き、ニンガヤッシュを覚醒すべくララーンに押し寄せていた!今こそ決戦のとき。おれたちは、教団に最終決戦を挑む。どたばたRPG、ファイナルステージ。

 読み終えてから感想を書くまでの間が空きすぎてしまった。多分半年以上経っているので流石に記憶が定かではないため、ぱらぱらしながら思い出して書いている。
 世界各地を移動する門は国益に使われているが、完全などを取るようになって権益となって、その存在が悪の心を育てるようになったため、その門を神は壊したが、その門がどこにあることを神は忘れたと軽く言っているが、そんな忘れちゃったZE的な軽さで言われてもなあ(笑)。あれだ、万能の存在でないというのならば、何かのときのメモくらいとって置けよ。
 エターナルの娼館という娼館を制覇してきたという旭日騎士団のアミ〜ゴは、ある意味この人が一番現実世界ともゲーム世界とも違う異世界だということをリアルに感じているのかもしれない、なんてことをちょっと思った(笑)。
 レヴィアたち姉妹の父がレヴィアのステータスに驚いたのを見て、ユーゴが『ひさしぶりに娘と再会したら、高LVのマッチョな騎士でさえ足元にも及ばないほど強くなっていたという事実。彼の心中、いかばかりか。』(P177)と思っているが、その文章を見て、狙って書いているとは思うが、信じて送り出した云々というネタ文を連想してしまった(苦笑)。
 中二のメルクリウスの「フッ」という言葉に釣られて、ユーゴも「フッ」といってしまったときに、ラムダが「フッ。ユーゴのやつ。高校生なのに。フッ。中二か」とそのことを茶化していたことには思わず吹いた。
 実はリサが二重人格だったと知ってだまされたわけではなかったのだとユーゴは言っているが、のっとられたわけでもなく、片方の人格を追い出せるわけでもないから。ユーゴたちにとって彼女の処分をどうするのかは中々悩ましいところだろう。
 ラムダの部下で捕らえられていた、荒くれ者の餓狼団が、金のためもあるだろうけど、自分たちを助けるために苦労したであろう首領のラムダに、たとえ命の危険があるといわれても何も言わずに全員がついていくという選択をしたところは熱い、こういうシーンはいいね!
 ユーゴはレヴィアとイシュラを嫁にくれと彼女らの父親に行ったが、クッションを置くとか何もなく、いきなしそんなことを言われたらいくら相手が勇者だろうと、そらいままでの冷静さなんて捨てさられてしまうわ(笑)。
 ユーゴが結婚(重婚)を了承されたことで『テンションMAXだ。リミットブレイクだ。もはや誰もおれを止められはしない!』(P329)と決戦を前に異様なテンションの高さになっているのはむちゃくちゃ笑った。
 次巻も戦闘が続くか、一旦でもいいから快勝して次の巻にといってくれればいいのだけど、そうわいかないねえ。こういう悪い状況で次の巻に続くというクリフハンガーを決められるのはどうも苦手なのよねえ。