RPG W(・∀・)RLD ろーぷれ・わーるど 13

内容(「BOOK」データベースより)

「もうこれ以上、神様には頼れない。だから、あたし自身の手でなんとかするしかない!」たくさんの戦死者を出しながらも、魔神をあと一歩のところまで追い詰めたのに、力及ばずとり逃してしまったあたし―イシュラと仲間たち。ついに七柱の魔神の封印が全て解けてしまい、邪神ギャスパルクの復活まであと僅か。そんな魔神との戦いで疲弊しているあたしたちのもとへ、少なくとも数万に達するモンスターが迫っているとの伝令が!でも、神々には祈りを聞き届ける力は残されていない。あたしにできることは、仲間と進むことだけ。少しでも、一歩でも、前へ―。



 今回は最終決戦前の準備回で、物語的に大きな動きはないな。
 口絵でユーゴも「中世ファンタジーRPGはどうした」と愚痴っているが、ユーゴの新しい装備がパイロットとか戦隊物のヒーローのコスチュームっぽいのが、他の雰囲気とそぐわなくて少し面白い。
 反響段の戦いを決心してくれた、味方の人数も多くなってきてはいるものの、どれだけ数を集めたところで勝てるヴィジョンがさっぱりと浮かばないなあ。魔神7柱が合体したよりも強いとされるギャスパルクは、展開的に確実に出てきそうだしね。と思っていたら案の定、復活しやがりましたし。
 ヴァイオン、ピュリポーの母親であるアーロメイアに会って、娘がどこかに言ってしまったという話を聞かされたのに、アーロメイアにのぼせて、ピュリポーの母だということに全く気づいていないのは笑った。
 ショウがヴァイオンがアーロメイアの前で見栄を張っているのについて、「アレだけ性格に問題があるやつでも、女性の前では自分をよく見せたがるものなんだなあ」とつぶやいたのに対して、恋人であるエルが「君も同じことだろう」といわれたのはちょっと笑った。
 ダークエルフに国土の半分の土地を割譲させといて、提案者が不安になっているのはどうなのよ。まあ、無意味に楽観的よりはいいかもしれないけどさ。
 謎の高レベルのおっさんはユーゴの父っぽいなあ、と最初は思っていたが、ラムダがどことなく誰かに似ていると感じているから、多分息子が教団側っぽいなあ。おっさんは、息子と正しさのどっちとるかという選択を迫られ葛藤しそうだ。まあ息子を捨てる選択肢を異世界でできるはずもないだろうが、同時に自分が教団側に願えることがなさそうだから、息子を連れ戻すための戦いということになりそうだ。なんにせよ高レベルだけど、最終決戦の時には単純にレベルほど頼りにすることは出来なそうだ。
 あとがきによれば今回最終決戦前半ということだから、ようやく終わりも近くなってきたな。次回で終わりかな。最終決戦中編とかがなければ(笑)。