ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア 2

ダンまち』外伝、待望の第二弾!
 真っ赤な血に染まる部屋、むせ返る鉄の臭い、 そして頭部を潰された凄惨な冒険者の骸──。
 怪物祭の騒動を無事解決したのも束の間、アイズ達は謎の殺人事件に巻き込まれてしまう。
 調査に乗り出す彼女達は、上級冒険者を手にかける凶悪な殺人鬼を追っていく内に、都市と迷宮を揺るがす事柄に直面する。
「なに、これ……?」
 謎の宝玉をめぐって、地上と地下、二つの舞台が交差し、迷宮都市(オラリオ)に潜む闇が静かに蠢き出す!
GA文庫TOP > シリーズ紹介 > 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア」特設ページ > 既刊紹介 より)

 6巻の感想をあげようと思ったが、こちらの感想をあげていなかったようなので、先にこちらの感想からあげる。
 今回はダンジョンに潜っているアイズたちのパートと、地上で前回の食人花についてを調べるロキとそれに付き従うペートのパートに分かれていて、前者は偶然に、後者は能動的に、その事件について新たな情報を得ることになる。交互に両者のパートが入れ替わりながら、どんどんと前回の事件について新たな情報を得ていくのでミステリーみたいな感じで面白かった。
 ただ、結局黒幕がいて、現在も暗躍していることはわかってもそれが誰なのかについてははっきりとしないので、それが残念だが、これは本編での不穏な予兆とも関連してきているだろうから、本編でその黒幕についていずれ明かされるのかな。
 前回アイズが壊した武器の値段は4000万ヴァリスというのは、巻末のレフィーヤのプロフィールを見ても、彼女の装備もそのくらいのお値段だし、装備やっぱり高いのね。でも、都市気っての精鋭パーティーでとはいえ、5日間潜ればパーティーでそれくらいの額を稼げるくらい儲けもあるようだが、でも、それにしてはアイズもレフィーヤも装備の値段の10分の1も貯金もないのだから、冒険者が得た収入の中で装備にかけるお金が相当な割合を占めることもわかる。
 精鋭とはいえ少人数なのに1週間で、30階以上までは普通に行けるというのは、大人数でなければそんな早いのか、それともそれ以降の階に進むのは困難だから、それ以降は進むペースが鈍るということなのか。
 位の高い魔道書になると、魔法のスロットの上限は3つだが、魔法の発現させると共にスロットの数も増加させる可能性もあるようだ、魔法が最高3つ少ないと思っていたが、そうした裏技的なものでスロット数を増やすことができる可能性もあるのか。
 ガネーシャ・ファミリア、前回もフレイヤと「黒幕」に罪を押し付けられて大変だったというのに、18階層の安全地帯の「街」で今度はファミリアメンバーが殺害されるとか本当に災難だけど、この時点だとガネーシャ・ファミリアになんかあんのかと、被害者なのだがそう思ってしまう。しかし、その死体を調べたりとか、何やらミステリー的な展開に。
 ギルド、武力法規としてギルドの職員に神の恩恵は与えられていないが、実質的にはギルドにはウラノスという神が主神としているのか。そしてウラノスは、ダンジョンに「祈祷」することで、ダンジョンのモンスターたちの地上進出を防いでいるようだ。ギルドにそんな設定があったとは知らなかったわ。
 アイズたちは今回再び食人花と戦うことに、そして何かが起こりかけているようだが、それがなにか、それをしているのは誰かについては未だ良くわからぬまま。
 上層、中層、下層、深層というようなダンジョンの区分は、たしか13階からが中層だった気がして、37階は深層だといっているので、どうやら12階ごとに変わるみたいだな。
 アイズ、安全地帯で彼女の過去を知っている、謎の黒幕サイド(?)の女性をとりのがしたことから、力を求めるためにストイックになってパーティーで相対するフロアボスを1人で打倒することを試み、成功する。
 今回はエピローグまで、ベル・本編とのかかわりはない。しかし5巻での安全地帯でのボス戦でベルが止めを刺した際に使っていた武器は、今回アイズが37階のフロアボスを単独で打破した際のボスドロップだったのか。それには、ここでつながるのかと驚いた。しかしその後のラストシーンで、今回はベルトの接点ないと思ったが、ひざまくらのシーンがあった、読んだのがかなり以前だから明瞭には記憶していないのだけえーとこのシーンってたしか2巻のだっけ。