ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 2 セカンド・スクワッド・ジャム 上

内容(「BOOK」データベースより)

突如、全ての“GGO”プレイヤーにアナウンスされた、第二回スクワッド・ジャム。知らせを受けた第一回大会優勝者のレンこと小比類巻香蓮だったが―あまり気が乗らない様子。そんな中、香蓮に忍び寄る、謎のストーカー男が口にしたのは、こんな言葉だった。「第二回スクワッド・ジャムの夜に、人が死にます」敵として出場するピトフーイを“SJ2”内で倒すことでしか、“最悪の事態”を避けられないという男。香蓮は苦悩の末、大会への参加を決意するのだが…。『キノの旅』コンビが贈るもう一つの『SAO』、第二弾が登場!

 1巻が面白かったから、2巻が思ったよりも間が空かずに出てくれて嬉しい。
 冒頭、互いにリアルが割れた、例の女子高生チームが香蓮(レン)の家にやってきているところではじまり、リアルでの付き合いもしているのねとちょっと驚く。
 香蓮は前回のSJ(スクワッド・ジャム)でやりきった感があるので、次のGGOでの目標とかは今はなく、次があっても出るかわからないなという状態で、次回大会の開催決まっても特に出る予定はなかった。しかし前回大会でパートナーを務めたエムの頼みにより、火がつき(VRMMOについて教えてくれた)リアルの友人を誘って本気で大会出場することに。
 第2回スクワッド・ジャムは開催することすらわからなかったが、存外早く第2回大会が開催されることになる。スポンサーが変わっての開催だということだ。実はそのスポンサー、自分が出たいがためにピトフーイが自分でスポンサーとなっているということが微妙にありえそうでこわい(笑)。しかし同じ大会名ってことは前回、初代の主催者に許可とったのかなあ、とそんなことばかり気になる。まあ、前回スポンサー(著者自身がモデル)は自分が見たいからスポンサードして開催したわけだから、代わりにやってくれるのなら断らないか。
 リアル・エムの身長を175で高目って表現しているのは、ライトノベルとか漫画ではそうした表現もたまに見かけるけど、正直175て平均171とかなのだから、高目といわれてもそうか? と思ってしまう。正直そうした数センチの差って数字で見なきゃわからないでしょ。姿勢がいいから高く見えたみたいな補足がついていればなるほどと思うけど。まあ、そんなことはこだわるようなことではないと、いわれればそうだけど。
 リアルでエムが接触をしてきて香蓮に頼みごとをする。本当に香蓮(レン)の住所どこで手に入れたのだ。いくら顔が良くてもそれは怖いわ。エムとしてはその接触ピトフーイに気づかれないためなのだろうが、それでリアルで知らないのに接触するなよ……。
 エムの頼みとはエムの愛する人ピトフーイは命のかかったゲームへの羨望の念があり、この大会で負けたら自分とエムで死のうと決めたからそれを何とか阻止してほしい(レンが彼女に勝つことでそうした想念も消えるのではないかと彼は思っている)と頼まれる。そうはいってもエムは愛する人のために、彼女のチームで本気で戦う。
 しかしそうした病み歪んだ恋人関係で起こった問題は自分たちで処理しろよといいたいわあ。
 第二回大会は商品豪華で出場チームが増える。なお、第一回大会はスポンサーのサイン本が商品だった模様。
 試合開始前に、観客として来た人々の前に出場チームが登場して、観客があれこれと選手の評価を述べたり、字の分でどういうチーム、メンバーかというのを説明していく選手入場的なシーンはワクワク感がでてくるから好きだわ。
 レンは前回の涙目になりながらの戦闘でなく、最初から派手に活躍をしていることや前回の経験を糧にして、成長を見せているのは良いね。
 エムとピトフーイのチームに、ほかの複数チームが共同して戦線をはって、一人も打ち倒せないかあ。せめて一人くらい戦力そいでくれないと、予選突破したそれなりの力を持った人らが共同しても無理となるのはな、少し微妙な気分になる。そしてピトフーイが圧倒的な戦闘能力を見せたこの戦闘で、この巻、セカンド・スクワッド・ジャム<上>は終わり。
 そしてあとがきで『最初から三巻構成』云々との言葉があるので、次回のセカンド・スクワッド・ジャム<下>でこのシリーズ終わりか。そして次巻は6月発売ということで、今度もさほど間が空かずに読めるということで楽しみだ。