アクセル・ワールド 19
アクセル・ワールド (19) ―暗黒星雲の引力― (電撃文庫)
- 作者: 川原礫,HIMA
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/10/10
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
黒雪姫が卒業してしまう前に、“加速世界”の果て―“ブレイン・バースト”のクリア条件を解明するため、ハルユキはスカイ・レイカーと共に“帝城”へと赴いた。絶対不可侵であるはずのそこには、何故か陽気に二人を迎える黒の剣士、グラファイト・エッジの姿が!?困惑するハルユキはついに知る、七番星『揺光』の神器“ザ・フラクチュエーティング・ライト”が“帝城”に鎮座する意味を…。かつてない数の登場キャラクター&アバターで贈る、次世代青春エンタテイメントの最新刊!
ネタバレありです。
前巻はハルユキとスカイ・レイカーが帝城内部に進入したところ、黒雪姫の戦闘の師であり、四元素の一人で現在緑のレギオンの幹部をしているグラファイト・エッジに会ったところで終わった。今回は彼の口からブレイン・バースト世界の真実の一部(知っていることをあらいざらい話したわけではない)が語られる。そして白の王・加速研究会との決戦を前に更にレギオンのメンバーが増えていく、これまで交流の深かった人々も一つのレギオンのメンバーとなって、白のレギオン・加速研究部戦に臨むことになりそうだ。そういうのを見ていると、本格的にこの≪白のレギオン編≫が最後の章となりそうだな。
結局グラファイト・エッジとその弟子のリードが、どうやってハルユキたちが来るのを事前に察知できたのか説明されなかったけど、いったいどういった理屈なんだろう。描写的に、なにかしらカラクリがあることは間違いなさそうだけど。
ニコのプロミネンスをネガ・ネビュラスを合併させるという決断は、彼女がそうした決断をしてまで、この作戦に関わることになろうとは思わなかったのでかなり驚いた。
P149でタクムが飲んでいるルイボス茶って何かと思ったら、健康にいいそういう飲み物があるのね、へえ。
ハルユキ、「夢」の中ではあるが姿を取り戻したメタトロンに迷わず抱きつこうとするとは積極的ね(笑)。
今回は登場人物たちのシリーズ最初からの成長を感じさせるようなシーンが色々と、黒雪姫とニコのシーンや、ハルユキと母のシーンがあって、それもまた物語が完結に向かっていることを感じさせるな。まあ、もしかしたら単に一区切りと言うだけかもしれないけどね。
しかし今回はじめて(だったっけ)ハルユキの母が登場したがずいぶん若いし、普通にいい人だね。しかしハルユキは、普段はデフォルメされたイラストではあるが、この母親を見るに成長したら普通に格好良くなりそうね。
今まで交流があったメンバーがかなり集結しての白のレギオン・加速研究会戦となるようだが、あとがきにもあるように、これで男女比がさらに偏ってしまったな(笑)。まあ、今後男メンバーも増えるみたい(サーベラスとかも仲間になりそうだ)。
あとがき、この作品のアニメの新作が今度でるようで、それが時系列的には<白のレギオン>編よりも未来の話になるようなのでいったいどんな話になるのかちょっと楽しみ。