ガンゲイル・オンライン 4

内容(「BOOK」データベースより)

ピトフーイのリアルな死をかけた第二回スクワッド・ジャムから約三ヶ月。突如アナウンスされた第三回大会に、レン、ピトフーイ、フカ次郎、エムの最強チーム“LPFM”が挑む!優勝候補筆頭と目される彼らを待ち受けていたのは、“時間経過とともに海へ沈むフィールド”“MAP中央に潜む“UNKNOWN”エリア”“無名チームの結託”という過酷な状況だった!―そして大会中盤、突如全プレイヤーに告げられる特別ルールとは!?時雨沢恵一&黒星紅白による「もう一つのソードアート・オンライン」が、再び動き出す!!

 前回がラストと思っていたが、シリーズが続いたのは嬉しい。
 第3回スクワッド・ジャムが開催。今回はその前半戦が描かれる。
 レンは今回も出るつもりはなかったのであるが、ピトフーイに誘われ、また前回対ピトフーイに強力してもらい決着がつけられなかったリアルでも親交のある高校生チームSHINCとの対戦の約束を思い出したので今回もスクワッド・ジャムに出場することになる。
 そして今回は前回チームを組んだフカ次郎と、前回のラスボスだったピトフーイやエムとチームを組んで4人チームで出場する。彼女らは前回大会以来あまりログインしていなかったという若干の不安要素はあるが、負ける図が想像できない面子が仲間にそろった。
 しかしそのことでより大規模な敵チームの共闘を呼び込んだ。そして初めての戦いから多くの敵に囲まれての戦闘となるもその包囲を突破する。
 このまま彼女らの優勝も目前かと思ったところに、今回大会から導入された新ルールが発動。そのルールでピトフーイがチームをぬけることになり、彼女は再び敵として立ちふさがることになる。
 毎回お決まりのようになっている大会の様子を見る人々の集う酒場への、出場チーム入場のシーンは他のチームの情報を自然に思い出させてくれもするからいいね。
 猟師チームの紅一点シャーリー、前回大会でピトフーイに敵愾心を強く持つことになった人物で、前回はやる気薄だったが今回はかなりやる気になって躍動している。前回やる気だった他のメンバーは前回の狂気に満ちたピトフーイに蹂躙されたことでやる気ないのに対して、前回やる気なかった彼女がやる気満々と言う変化も面白いね。
 そして多くのチームが連携して攻撃してきている戦いで、ピトフーイが光剣を使って銃眼を作り、強固な防御壁に守られながら、銃撃をする。光剣をそのようにして有用に使うという発想が面白い。
 2回大会にも登場したイケメンな女性クラレンスの共同作戦にはいっての不意打ちや、好戦的になったシャーリーの狙撃と、二人が躍動して、その後に起こった二人の戦闘が面白かった。
 今回は最初レンが敵をひきつけるところが危ない橋をわたった感じだけど最初で主人公がゲームオーバーになることはあるまいと思っていた。そしてその後は硬い壁に包まれての攻防だったから負ける気がしなかった。
 そうしたこともあってクラレンスとシャーリーの戦闘が今回の戦闘シーンで一番の見せ場となったな。それだけに二人ともここで退場したのは惜しいな。
 そしてチームが少なくなってきて、新ルールが適用され、ランダムに各チームのチームメンバーを一人ずつ裏切り者に指定して、その者たちで新チームが結成されて、そのチームが敵になる。レンたちのチームではピトフーイが裏切り者に選出されて、敵に回ったところで次回へと続く。
 今回は新たなスーパープレイヤーも登場しないし、主人公チームで優勝確定だなと思っていて、多くのチームが共同で攻撃してきてもいまいち緊張感を覚えられなかったが、一番デンジャラスなピトフーイが敵に回ることで一気に情勢がわからなくなってきたな。