図解 戦国史

図解 戦国史 歴史がおもしろいシリーズ

図解 戦国史 歴史がおもしろいシリーズ


 kindleで読む。戦国時代は人気のある時代だけど、信長秀吉家康というメインの流れ以外はあまり知らないので、この本を読む。
 図解で2ページごとに区切っているから、あまり突っ込んだ話もなかったのもあるけど意外と知っていること多いなという印象。そんなにその時代について書かれたものを読んだとは思っていないが、知らず知らずのうちに色んなところで知ったこの時代の知識というのは案外多いものだと確認することになった。
 ページの下の段に、そのページで扱っている事柄に関連した小説や映画、歴史の本等の紹介がなされている。それも気になった出来事の本をチェックできたり、あるいはその紹介で読みたくなるものもあっていいね。「戦国の堅城」とか『一六の城の攻め方と守り方を徹底解説・実際に現場を訪れて考察し、各城の評価をしている点が特徴です。』(P62)と書いてあるのを見て読みたくなった。ただ、ムック本だから品切れなのが残念。あと、「戦史ドキュメント 賤ヶ岳の戦い」も面白そうだ。まあ、これもamazonで品切れだけど。
 深く突っ込んだところはないにせよ室町時代から戦国時代の多くの出来事を一通り見ることができてよかった。とりあえず今後は地域別の戦国時代の本で何か面白そうなものがあったら読んでいこうかな。
 応仁の乱の東西両軍の大将である山名持豊細川勝元嘉吉の乱で将軍を暗殺した赤松満祐を山名持豊(宗全)が倒したが、その赤松氏を細川勝元が力添えして再興したことに山名持豊(宗全)が強く反対したことで、両者の対立が表面化した。
 室町幕府の実力者だった細川政元修験道にのめりこんで妻帯せず、子供を作らず、養子をとった。そして晩年には軍事を赤沢朝経に、政務を安富元家・斎藤元右に負かさせきりにしていた。
 彼は養子を九条家からは澄之を、一族の阿波守護家から澄元を、備中守護細川家から高国をとって、そこから家中が澄之派と澄元派で分裂し、澄之派が澄元を後継者にと考えていた政元を香西元長が謀殺し、澄之が細川家行使と将軍に認めさせるも、澄元派は高国の助けを得て澄之を滅ぼす。しかし3つの家から養子とってきたら、そりゃもめるだろう。そうした中々に混沌とした状況を知って、細川政元についてちょっと興味が湧いてきた。
 斎藤道三は父が土岐氏重臣長井家に仕えて武士となり出世して、彼の代で下剋上で国取りしたのか。wikiを見てみたら、油売りだったのは彼の父の松波庄五郎(長井新左衛門尉)。
 村上義清武田信玄と何度も戦って、勝ったり負けたりしたが最後は上杉謙信の下に落ち延びた。そしてその能力で上杉家で5万石の城主となり、上杉家の重臣として養子景勝に継ぐ地位を得た。あまり知らなかった人物だが、そうした話を聞いてちょっと興味がわく。