絶対ナル孤独者 4

 ネタバレあり。
 今回、第三勢力として謎のルビーアイ(スティング)が登場。
 引き取られた頃のミノルは年中行事をすると姉や両親を思い出してしまい泣いてしまっていたので、今までそうしたことをやっていなかった。今ではそう簡単に泣いたりしないと思うが、その再会を言い出せずにいた。正月に友人箕輪さんと出会っておせちを貰ったのがきっかけとなり、典江の「お正月する?」という問いかけに、ミノルは「……うん」「しよう、お正月。僕、お雑煮の材料買ってくるよ」と年中行事の再開を述べた。少し恥ずかしげにその問いかけに答えるミノルとそれを嬉しそうに見ている典江が書かれている47Pのイラスト好き。
 ミノルと小村スウの連携能力、透明化して防御もあるというのは強いから一時的退場したのかなとも思っていた。そのため小村スウの復活遅くなるかもと危惧していたので、今回で彼女が意識を取り戻して安心した。彼女は好きなキャラなので、主人公との絡みがもっとみたいな。
 がちがちの装備で身を固めた別隊の戦闘部隊がルビーアイの拠点を襲撃。しかし別隊6人全滅する。6人を全滅させた上に、銃の掃射に対して無傷で逃げ延びた強力なルビーアイが存在。
 ルビーアイの組織。ジェットアイの特課ができるより半月も早くから組織されていた。そしてルビーアイ側もその強力なルビーアイの存在を知らず、なぜ組織のアジトの1つを知っていたかもそのルビーアイの目的も不明。両者の組織の情報を知っても、わけのわからない第三勢力と移るそのルビーアイ。
 その謎のルビーアイが、斉藤オリヴィエが入院する場所に侵入していて、そこで待ち伏せされていた。そして見舞いに来たミノルはその謎のルビーアイに襲撃されて戦闘になる。そしてその能力者をスティングと仮に名付ける。スティングの能力はかなり応用が利く上に強い能力。
 特課での報酬。学生感覚では大変なものだが、命がけだと思えば安いくらい。きちんと報酬が支払われている描写があるのはいいね。
 ミノル、これまで人を取り込んだ経験から『防御殻が作り出しているのは≪拒絶≫の反対……その、口に出して言うとズレちゃうような気もするんですが、たとえば≪親愛≫とか、そんなものじゃないか、って』(P203)と、防御殻への認識が変わったことを告げる。
 スティングはルビーアイの三上(トランサー)を襲撃。彼の自宅で襲撃される。そのようにルビーアイの情報も知っていて、特課の利用する病院も知っている。どうやって情報を得ているのか不気味だ。
 ミノルたちは見知らぬ仲間(ジェットアイ)がスティングに襲われていると思って、トランサーを助ける。ミノルが防御殻を発動しても、光を利用して声が伝えられるようにした新装備が登場。
 リキダイザーも合流しトランサーに対する誤認も解ける。しかし4人を敵としてものともしないスティング。特課とルビーアイとが一時的な共闘。片足を破壊し一矢報いるが、平然と逃げられる。
 スティングは謎が多いし強いしでラスボス臭がするなあ。彼がサードアイの血液を採集しようとしていた理由も不明。
 リキダイザーも怪我ながらも逃げ、トランサーは確保できて彼はサードアイ摘出と記憶封鎖を受けることになるとのこと。