アクセル・ワールド 22

 ネタバレあり。
 前回、当初の目的だったマッチングリストで加速研究会のメンバーをあぶり出すという作戦は失敗に終わる。しかしショコラ・パペッターのファインプレーで録画内容の加工が不可能なリプレイ・カードで、オシラトリ・ユニヴァースの大幹部アイボリー・タワーが加速研究会のブラック・バイスに変身するところを録画することができた。それを今回の七王会議で証拠として提示してオシラトリ・ユニバースと加速研究会のつながりを明かす作戦。
 七王会議に行く途中でハルユキ(シルバー・クロウ)はメタトロンに呼び出されて、無制限中立フィールドへ行く。そこでメタトロンから第一形態が復活してもその中に戻らなくなったという話を聞かされて、彼女の休息場所がないか話し合う。この時にメタトロンの口から『ネガ・ネビュラスの一員』(P45)という言葉がでて、ハルユキは嬉しくなる。休息場所の問題はスカイ・レイカーが自身のプレイヤーホーム(楓風庵)を提供することで解決する。
 ハルユキを呼びだした要件はメタトロンの盟友からの要請でハイエスト・レベルにおいて対話することになる。そして3人はハイエスト・レベルに行くが、そこにいたのはメタトロンと同じ<四聖>のアマテラスと、アマテラスにとってのシルバー・クロウ的な存在であるオシラトリ・ユニヴァースの幹部ローズ・ミレディーだった。そしてミレディーと色々と話す。そこで彼女の<親>サフラン・ブロッサムを全損させたのは加速研究会と白の王だということに確信を持つ。以前はBBプログラムのコピー回数制限はなかったから、何人もの<子>を作ることがあった。
 七王会議ではリプレイ・カードの録画を見せた。その証拠を見たことで、他の王たちは一気に味方になって白の王の代理で来たアイボリー・タワーを糾弾する。アイボリー・タワーは平然とその事実を認めて、真っ向から叩き潰す黒幕ロールに入る。そして会議参加者は無制限中立フィールドに転移させられて、そこで白の王・加速研究会陣営の刺客との戦闘となる。そこで参加者の面々は刺客に対して共闘する。そして何とか皆生還を果たすも、黒雪姫が事実上今後無制限中立フィールドへ行けなくなる。
 あとがきにも、白のレギオン編も『この22巻はもうクライマックス的なところに突入しているわけで、事件がひとまず解決して日常に戻るにはもう少しかかりそうです。』(P274)ということで、ひと段落した後の日常編も楽しみ。