ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 8

 ネタバレあり。
 前半は主人公チーム以外の有力チームのこれまでの動向が書かれる。マシンガン愛好家集団のZEMALは指揮官を得たことで輝く。そして2つの有力チームMMTMとSHINCが早い段階で激突しかけるも、SHINCはぶつかり合いを回避しつつ罠を仕掛けた。しかしその罠でMMTMを潰せず、結局2チームとも脱落者なしで残る。
 SHINCに接触してきた結託チームのトップであるファイヤはSHINCがレンをライバル視していることを知っていることを述べて、2チームが激突できるように協力するという。SHINCがLPFM(主人公チーム)と戦うことを求めているのはゲーム的メリットがあるからではなく、単純にお互い戦いたいと願っているからということもあってSHINCはその提案を受け入れる。
 そのためSHINCはこの大会中に結託チームから提案を受けて、主人公チームと正面からぶつかるために一時的に協力しているだけ。話し合いで結託チームの拠点にいる時にスキャンがきて一緒にうつっただけで、がっつり結託チームに組み込まれているというわけではない。
 しかしレンはそんなことは知るよしもないなので、スキャンでSHINCが結託チームと一緒のところにいるのを見て、彼女らが結託チームに付いたと思って憤慨していた。
 その後トライク(三輪モーターサイクル)を見つけた主人公チームはトライクに乗って移動する。そして同じくトライクに乗るMMTMとぶつかり、互いに移動しながら撃ち合うドッグファイトを行う。この乗り物に乗りながら行う銃撃戦という変わった戦いがいいね。
 対MMTM戦後のスキャンで近くにSHINCがいることを見つけて喜ぶレン。そして互いにメンバーに欠けのない(元々途中で抜ける予定だった主人公チームの2人を除いて)ほとんど互角の状況で戦いが始まる。レンは思いがけずSHINCと真正面からぶつかれることになって嬉しいこともあって、一人でつっこむ役割となったのに上機嫌なのが最初期からの変化を感じさせる。
 まず単独で突っ込んで一撃離脱で撹乱するために一人先行するレンのうしろを、エンジン音がするとばれるから錆びたマウンテンバイクで追跡するSHINCのターニャという構図はちょっとシュールで面白い。
 そして戦闘が始まりレン対ターニャ、ピトフーイとエム対SHINCの他のメンバーとなりフカ次郎は後ろからグレネードで支援する。そうして戦っている最中、決着がつく前に無粋な横やりが入ったというところで下巻に続く。